絶滅危惧種と言われていたスポーツカーだが、2024年を皮切りに日本のスポーツカーは黄金の5年間を迎える。2028年は待望の「全固体電池」が登場する頃。その最新バッテリーを搭載し、少量生産のスーパースポーツが登場する!?
※本稿は2024年5月のものです
文・予想CG:ベストカー編集部/写真:日産、ホンダ ほか
初出:『ベストカー』2024年6月26日号
■BEV時代もスーパースポーツは健在!
2028年は全固体電池元年となりそうだが、まずは高価で少量生産のスーパースポーツからの採用となりそうだ。
日産GT-RとホンダNSXはその格好の素材。メーカーもその存在を非公式ながら認めているような言動や動向が多く、2028年中、もしくは2028年度中(2029年3月まで)に両車が同じくらいのタイミングで登場する可能性は極めて高い。
これぞBEV新時代のスーパースポーツ。走りの性能が現在とはケタ違いなのはもちろん、安全性やエンターテイメント面での新しい機能も満載となるだろう。今から楽しみだ!
■新テクノロジー満載! 夢のスーパーBEVスポーツ:日産 GT-R
JMS2023に「ハイパーフォース」として出展されたクルマが次期GT-R。全固体電池と次世代モーターは1360psという途方もないパワーを発揮し、それに4輪を独立して制御する先進電動4WDシステムが組み合わされる。
次世代の空力技術やボディの強化と軽量化を両立させるカーボンボディなど、日産最高の技術が惜しみなく、すべて投入される。
■未来のクルマがそこにある! BEVになっても歴史は続く:ホンダ NSX
ホンダがシルエットを公開しているスーパーBEVスポーツ。市販時には当然NSXとして登場するだろう。こちらも1000ps以上は確実で、4WDシステムも最新のものが採用される。「GT-R vs NSX」は新時代に突入する!
【画像ギャラリー】宿命のライバル関係はこれからも続く!! 日本が誇るスーパースポーツ・日産 GT-R&ホンダ NSX(16枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方日産が全個体電池の実用化とジヤトコのEV用変速機の実用化も2028年と発表したことから、いずれもGT-Rに搭載するのだと思った。
正直なところ、R35の様にチューニングによって1000ps、2000psとパワーを上げ、最高速も最終減速比の変更で400km/hを超えるといったバッファが大きな価値ではあったが、EVであってもテスラや韓国メーカーを凌駕する性能を実現するのであれば期待したい。
エンジン車はチューナー想い入れと資金により好きな状態にチューニングできるからコアなファンに支持されていると思っています。電動化による馬力upはそんなの望んだ状況では無いと思う。NSXはその道を選択肢し、失敗した事に何も学んではいないと思います。
知名度でも性能でも、世界のスーパーカーと肩を並べ競う立場になっていくGTRとNSXブランド。予想CGやスペックを見るだけでワクワクしてくる。
一方でGRブランドは各世界的レースで優勝争いつつも「BEVを作る予定なし。速いだけの車に興味がなく、作りたいのは楽しいスポーツカーだから」と路を分かつ。
双方のトップクラスが、日本メーカーとして存在する。なんて贅沢な国と時代に生まれたんだろう