ホンダがニュージーランドで「アヴァンシア」の商標を出願した。アヴァンシアといえば1999年に登場した個性派ワゴン。アコードエアロデッキの進化版のような個性派ステーションワゴンが帰ってくるのだろうか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:ホンダ、ニュージーランド知財局
■中国専売として2016年に復活していたアヴァンシア!
6月13日、ホンダがニュージーランド知財局に対し「アヴァンシア」という商標を出願したことが分かった。アヴァンシアといえば、1999年にホンダが発売したワゴンだが、「4座平等リムジン」と呼ばれる独創的な車内設計が支持を得られず、わずか4年でモデルライフを終えたクルマだ。
その名前を再び出願したとなると、ホンダが個性派モデルを執念で復活させるのかと思ってしまうが、事態はちょっと違いそう。
実をいうと、アヴァンシアは2016年、中国の広汽本田が作る中国専売車種(現地名:冠道)として復活していたのだ。冠道は全長4.8mを超えるクロスオーバーSUVだが、2820mmというホイールベースが生み出す広々した空間が、初代アヴァンシアと似ているともいえなくもない。
とはいえその冠道は、すでに発売から8年が経過しており、こいつをそのままニュージーランドに導入するとは考えにくい。パワーユニットにしても冠道は1.5Lと2Lの直噴ターボというコンベンショナルなエンジンしか持たず、環境性能的にもハードルが高いのだ。
となるとニューモデルが期待されるが、ホンダが近い将来発売をアナウンスしているクルマはBEVばかりで(e:NシリーズとYeシリーズ)、そこにわざわざアヴァンシアの名前を使う可能性は低い。
編集部では今のところ確たる情報は入手できていないが、一説によればニュージーランドで近く発売するHR-V(日本名ヴェゼル)のグレード名として「アヴァンシア」の名前を使うという予想もある。
謎が深まるアヴァンシアだが、ホンダの個性派ワゴン復活の線も捨てずに、その登場を待ちたい!
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