いまでこそマツダの代表作的存在となったCXシリーズ。国内においてその第一弾はCX-7であった。SUVとしちゃかなり攻めたデザインで、当時はさほど売れず…。でも2006年登場なのに今と同じレベルの先進装備も付くし、しかもターボエンジン。それでいて306万スタート。今見ると不思議と魅力的に見えるのです!!!!!!!!!
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
■懐かしのトリビュートもあったなぁ…MPV風内装も今思えばなかなか
今でこそクロスオーバーSUVを多くラインナップするマツダだが、現在のようなマツダらしさを備えたクロスオーバーSUVの元祖とも言えるのが、2006年末に日本での販売を開始したCX-7だろう。
マツダとしてはそれまでも、当時の親会社となっていたフォードとの共同開発で生まれたトリビュートなるモデルを販売していたが、残念ながら人気車種になったとは言い難く2006年に終売となっており、その後を受けて登場したのが、現在まで続くCXシリーズの祖であるCX-7だったのだ。
■見た目はRX-8風!? しかも2.3ターボは今思えば胸アツ
そんなCX-7は、マツダらしい走り味を実現するクロスオーバーSUVとして、スポーツカーテイストを多分に含んだモデルとなっていた。
そのためフロントマスクはスポーティな走りを身上とするRX-8やアテンザのようなシャープなものとなっており、前後フェンダーも張り出し感溢れるエネルギッシュなスタイルとなっているのが大きな特徴だった。
もちろんスポーティなのはスタイルだけではなく、パワートレインにはマツダスピードアクセラなどにも搭載されていた直列4気筒2.3Lの直噴ターボを搭載。このエンジンはV6 3.5L並みの出力を誇るとされており、238PS/35.7kg・mという最高出力を誇るもの。そこにMTモードも搭載した6速ATを組み合わせ、イージードライブとスポーティな走りを両立していた。
■ええ、ACCも付いてたの!? 中古で狙うもの大アリ
さらに当時としては先進的なサイドモニターとバックガイドモニターを組み合わせた駐車支援システムやクルーズコントロール、横滑り防止装置などを標準装備とし、上級グレードではレーダークルーズコントロールがレーダークルーズコントロールとなり、衝突被害軽減ブレーキも備わるなど2006年デビューのモデルとしてはかなりの充実装備となっていたのだ。
それでいてエントリーグレードの価格は306万円と、現在の感覚で言えば買い得感溢れる価格となっていったのだが、当時はそれでも高額とされ、さらに1,870mmという全幅やリッター9km前後の燃費なども敬遠される要素となってしまい、残念ながら日本での販売は伸び悩む結果となってしまった。
とはいえ、現在のCXシリーズに続くマツダらしさを纏ったクロスオーバーSUVであることは間違いなく、現在では中古車でも100万円以下で余裕で狙うことができるので、一風変わったクロスオーバーSUVを探しているのであれば検討してみる価値はあるかもしれない。
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