国内の自動車などのメーカー5社による不正の発覚。国土交通省は、2024年6月5日より順次立ち入り検査を行い、6月28日に立ち入り検査結果を公表、マツダとヤマハ、ホンダに対して指導を行ったという。
今回不正行為があったと報告された型式指定申請は、自動車メーカーが製造工場で完成検査を行うことで、持ち込み検査をすることなく販売できるようにするもの。その認証試験での不正は、自動車メーカーとして絶対にあってはならないことだが、トヨタの豊田章男会長は記者からの「不正はいつなくせるのか」という問いに対し、「自動車メーカーとして、絶対にやってはいけないことだ」と語りつつ、「(それでも)不正の撲滅は無理だと思う」とも発言している。
なぜ認証不正は起こるのか。自動車メーカーで開発エンジニアをしていた筆者が考えてみた。
文:吉川賢一/写真:TOYOTA、SUZUKI、HONDA、Adobe Stock
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