【心が躍ったのに…】コンセプトカーから大きく変わったクルマとその事情 5選

■スバル WRXコンセプト(市販モデル:WRX)

 2013年3月に行われたニューヨーク国際オートショーにおいてコンセプトモデルが発表され、同年11月に開催されたロサンゼルスオートショーで市販モデルが発表されました。

 コンセプトモデルは前後オーバーハングが短く、ノーズにボリューム感がありますが、市販モデルはオーバーハングも長く、フォルムが大きく変わっています。全体のイメージは似ているのですが、コンセプトモデルと比較するとギャップを感じる人は多いでしょう。

スバル WRXコンセプト(2013年出展)。歴代のラリーマシンを思わせるブルーのボディに、大きく張り出したフェンダーや大口径のエアインテークを採用、ハイパフォーマンスをアピールした
スバル WRX STI(2013年)。スバルの共通デザインである「ヘキサゴングリル」と、コの字型のLEDポジションランプが配されたプロジェクターヘッドランプを採用

■コンセプトカーがそのまま市販できないワケ

 コンセプトカーは、各メーカーが今後のデザインや技術の方向性を表現する、という目的で製作されています。

 もちろん中にはそのまま市販できるよう現実的に作ってあるコンセプトカーもありますが、そのほとんどはメーカーの構想(コンセプト)を形にしています。

 保安基準に基づいているか、エンジンは収まるか、居住空間は快適か、生産コストはどのくらいかを気にすることなく、「イメージ優先」で造られているため、どうしても市販化モデルとは異なってくるのです。


 自動車メーカーの創造性と、デザインとしての美しさ、カッコよさを形にしているのが「コンセプトカー」です。

 市販化が決定したモデルは、なるべく近い形でそのデザインが反映されるように現実的に手直しされ、生産ラインに乗るよう設計され、世の中に登場するのです。

(画像ギャラリー)(画像ギャラリー)コンセプトカーと大きく変わったクルマの現行モデルたち

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