[新型フリード]が発売1カ月で目標の6倍となる約3万8000台受注! 納期はいつ? 〇と×は?

■新型フリードの〇と×を挙げてみた

フリード全体の販売に占めるクロスターの割合はe:HEVクロスターが25%、ガソリン車のクロスターが3%
フリード全体の販売に占めるクロスターの割合はe:HEVクロスターが25%、ガソリン車のクロスターが3%

 筆者は雪上試乗会、事前発表会、先行試乗会に参加してきたが、ここで改めて新型フリードをチェックして気付いたことやSNS上で書かれている〇と×を紹介していこう。

 先代フリードに比べて、特にハイブリッド車は格段に進化しているし、室内スペースについても3列目シートの居住性、快適性は特筆すべき。

 2列目に175cmの人が座って膝前空間をこぶし1つの状態にすると、3列目はフリードがこぶし2つ、シエンタがこぶし半分と、室内の広さに関してはシエンタを圧倒している。

新型フリードのウリの1つ、リアクーラー。ただしAIRやクロスター5人乗りには設定がない
新型フリードのウリの1つ、リアクーラー。ただしAIRやクロスター5人乗りには設定がない

 リアクーラーについては、よく付けてくれたと手放しで喜んだが、よくよく装備表を見ると、安いグレードのAIRやクロスター5人乗りにはメーカーオプションの設定すらなかったのは残念。

 蛇足になるが1クラス上からのミニバン(ステップワゴン)からフリードに乗り換える人は、3列目シートに乗る際、ワンタッチで2列目シートが前にスライドする、2列目のウォークインスライド機構がないため不便さを感じるかもしれない。

フリードAIR e:HEVは2モーターになり走りが大幅に進化した
フリードAIR e:HEVは2モーターになり走りが大幅に進化した

 走りに関しては1.5Lのe:HEV(エンジン106ps/127Nm+モーター123ps/253Nm)の加速フィールは力強いし、中高速域でアクセルを強く踏み込んだ時のレスポンスのよさも文句なし。ガソリン車についても加速フィールはe:HEVには当然およばないものの、129ps/153Nmだから街中を走る分には不満はあまり感じないだろう。

 静粛性も上がっているし、前席はボディスタビライジングシート採用でしっかりホールドしてくれるし、2列目シートもパッド形状からクッションまで全部変えたので座り心地もよくなっている。

 3列目シートも左右のウインドウを四角い形状にしたことにより圧迫感がなくなり、乗り心地も改善されている。先代オーナーからの乗り換えの人は買ってよかったと喜んでいると思う。

勾配15%の登坂路を坂道発進する新型フリードクロスターe:HEV AWD。発進から坂道をクリアするまでしっかりグリップして登っていった
勾配15%の登坂路を坂道発進する新型フリードクロスターe:HEV AWD。発進から坂道をクリアするまでしっかりグリップして登っていった

 4WD性能に関しても、ヴェゼルと同じリアルタイムAWDだから、コーナーでのグリップ性能は高く、接道の登坂路面での発進加速についてもシエンタと比べると空転が少なく、安心感は段違い。

 ただ、価格については諸費用込み価格がe:HEV AIR EXが約355万円、e:HEVクロスターが370万円とちょっと高すぎやしないかという意見もSNSで見かける。

■新型フリードの〇(マル)

・2列目、3列目シートが快適になるリアクーラーをAIR EX、クロスター6人乗り、クロスタースロープ仕様に設定。左右独立温度調整はできないが後席用空調機能付き。ただし、e:HEV、ガソリン車ともにAIR、クロスター5人乗りにメーカーオプションの設定もなし

・3列目シートのサイドウインドウが四角い形状となり圧迫感が少なくなった

・シート形状が変更され着座した時の膝の浮きが少なくなった

・3列目シートの跳ね上げた時の形状が直角になり開口部が広くなった

・ドアハンドルは指1本で軽く開閉できる

・テールゲート、3列目上、2列目上とランプが3つある

・2列目キャプテンシートにアームレストが付いている

・1モーターから2モーターのe:HEVに変更されたので加速フィール、高速道路での巡航がラク

・シエンタにキャプテンシートがないのでフリード優勢

・4WD性能はシエンタに比べると圧倒的に優れている

3列シート、2列目キャプテンシート6人乗りを基本とし、3列シート、2列目ベンチシート7人乗りはAIRのFFのみに設定される
3列シート、2列目キャプテンシート6人乗りを基本とし、3列シート、2列目ベンチシート7人乗りはAIRのFFのみに設定される


■新型フリードの×(バツ)

・NAガソリン車は2列目に座った際、乗員の足が1列目の座席下にすっぽりと収まるが、e:HEVでは入りにくい

・7インチTFT液晶メーターおよびアニメーションは現行フィットと同じ

・ステアリングヒーターがオプション設定すらされていない

・USB端子は運転席&助手席に1個設置されているがダッシュボードには1個だけ

・運転席ドアのウインドウスイッチのオート機能は運転席のみ

・跳ね上げシート機構は跳ね上げる際、あまり力のない女性は重く感じる(シエンタはダイブダウン式)

・e:HEV(2WD)のWLTCモード燃費が25.3~25.6㎞/L、ガソリン車が16.2~16.5㎞/Lと、シエンタのTHSIIが28.2~28.8㎞/L、ガソリン車が18.3~18.4㎞/Lと、シエンタの燃費がいい

・運転席周りの収納スペースが激減し、アッパーボックスとドアの2段目棚もなくなり、センターテーブルも廃止されたのが痛い

・SNSではフリードクロスターのシルバー加飾のグリルが不評という声が多かった

フリードe:HEVでは2列目に座った乗員の足が1列目の座席下に入りにくい。ガソリン車は普通に入る
フリードe:HEVでは2列目に座った乗員の足が1列目の座席下に入りにくい。ガソリン車は普通に入る
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