「次のモデルになったら絶対あのクルマを手に入れるんだ!」なんて固く心に決めたものの、いざ新型を見てみたら「あれ…? なんか変わっちゃってない…?」なんて思ったこと、一度はあるはず。そんな「ビミョーに変わってない?」なクルマたちを検証します!(本稿は「ベストカー」2013年7月10日号に掲載した記事の再録版となります)
文:編集部
■ホンダ オデッセイ(初代→4代目)
ホンダがピンチだった頃にクリエイティブムーバーの第1弾として生まれたオデッセイは乗用車にきわめて近いミニバンということが評価されて大成功。
2代目は初代をほとんど踏襲したクルマだったが、3代目からは全高を約100mmも下げて、ステーションワゴン的なミニバンになっちまったんだな。
現行モデル(※4代目)は初代の10分の1も売れてない。時代は背の低いミニバンを求めていないのか? 次期オデッセイはエリシオンと統合されるらしいが、初代のコンセプトも盛り込んでみては?
●初志貫徹度=75
■トヨタ bB(初代→2代目)
初代はホンダのS-MXの影響も受けたヴィッツ兄弟の一員として生まれたチョイ悪コンパクトカー。
若い人がターゲットだったが、蓋を開けたら年配のユーザーにも支持されて大成功。
現行モデル(※2代目)は「チョイ悪コンパクトカー」というコンセプトこそ引き継いだがデザインが奇抜すぎて、オジさんはついていけなかった。
すでに兄弟のダイハツCOOとスバルデックスもないのだからbBの灯を灯さないように頑張ってほしい。商業的には失敗しちゃったが、もう一度トラックみたいな荷台が付いているオープンデッキを復活させてみては?
●初志貫徹度=75
■三菱 ランサーエボリューション(I→X)
元々ランサーはモータースポーツに強いクルマだったが、1990年代初頭までラリーベース車に使われていたギャランVR-4の後継車として、よりラリー向きにVR-4の小型版的な存在として誕生したランエボI。
当初はとにかく速さだけを追求したクルマだったが、現行エボXは、モータースポーツのベース車という位置付けではなくより大人向けの豪華仕様のグレードもラインアップ。
現行エボXと初代エボIを比べると、その差は明らか。初代より300kg近く重い1530kg(GSRのMT)になってしまった。次はもう少しピュアなクルマになってはどう?
●初志貫徹度=75
■トヨタ コロナマークII→マークX(初代→2代目)
コロナとクラウンの間を埋める上級小型車として、当初はコロナマークIIとして誕生した初代。1977年にチェイサー、1980年にクレスタの兄弟も加わったが、今では消滅。
6代目まで初代と同じ5ナンバーサイズを守ってきたものの、1992年登場の7代目で3ナンバーサイズになり、エンジンも2Lはなくなり、2.5Lと3.5Lなんてすいぶん変わってしまった。
コンセプトや価格がそれほど変わらないのが救いだが燃費をもっとよくしないとね。
●初志貫徹度=80
(写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)
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