近年は規制緩和などもあり、かなりの範囲で自動車が合法的にカスタマイズが出来る。しかし中には、法を逸脱したいわゆる違法改造を行ってしまう人も少なからず存在する。言うまでもなく摘発の対象となり、罰金や違反点数の対象になるが、万が一の事故の際に任意保険が使えない可能性がある。
文:小鮒康一/写真:AdobeStock(トップ画像=xiaosan@AdobeStock)
■任意保険が使えるかどうかは保険会社の判断
クルマの保険には、車検を受ける際に必ず必要となる強制保険である自賠責保険と、ユーザーが任意で加入するかどうかを判断することができる任意保険に大きく分けられている。
ただ自賠責保険については賠償される額が少なく、大概の場合でそれを上回る賠償額となるケースがほとんどであるほか、自損事故など愛車に対する賠償はなされないため、ほとんどの自動車ユーザーが別途任意保険に加入している。
しかし任意保険に加入しているからといって、どんな事故でも保険が下りるというワケではなく、例えば故意に事故を起こした場合や、条件外(本人限定であるのに他人が運転していたなど)での事故の場合は当然ながら保険は下りない。
そして冒頭にもお伝えしたように、違法改造がなされていた場合でも任意保険が下りない可能性もあるのである。
この辺りの最終的な判断は保険会社が行うためあくまで可能性の話となってしまうが、もし車両保険をしっかりかけていたとしても、違法改造が原因で事故が発生したと判断されれば車両保険が下りない可能性が大ということになるのだ。
とはいえもし違法改造の事故に巻き込まれてしまった場合は、被害者救済の観点から相手方の保険から保険金が下りる可能性が高いのだが、これも最終的には保険会社の判断に委ねられるため、怪しげなクルマからは距離を取るなど、自衛することも大切と言えるだろう。
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