■私財から50億円を投資! 豊田章男会長が語る「継承者としてなすべきこと」
ウーブン・シティのプロジェクトを手掛けるのはトヨタの100%子会社であるウーブン・バイ・トヨタだが、豊田章男会長はその前身となるトヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンス・デベロップメントに50億円を個人で出資した。
利益相反を招くおそれから、出資した株は2023年にトヨタに買い取られたが、なぜ個人で出資したのだろうか?
その疑問に「個人で出資したのは新しい未来には答えがないからです」と答えている。さらに「会社には組織があって、これだけ投資したら、これだけリターンがあると議論します。
しかし、答えのない世界では、論理的なメカニズムだけでは進んでいけません。私個人はこんな世界があったらおもしろいよね、笑顔になれるよねと考え、動きます。
豊田喜一郎は佐吉から継承した自動織機をモデルチェンジしてトヨタ自動車を作りました。私は3代目として、トヨタという会社にバリューがあるからといって、それだけに頼っていいのかと思いました。
祖父や父が時代に合わせてモデルチェンジしてきてくれたことに対して、やはり自分にも、継承していく役割があるんだろうと思います」。
豊田章男会長は豊田喜一郎はじめ、創業メンバーの苦労を誰よりも知っている。
「創業当時報われなかった先輩たちに報いることができるとしたら、それは自動車からモビリティ・カンパニーへのモデルチェンジに挑戦することであり、未来の世代から『あの時のおかげで今がある』と言われることだ」とも語っている。
ウーブン・シティではトヨタがモデルチェンジした姿の一端が見られるはずだ。
【番外コラム】GRフェスティバル上海が開催!
2024年6月26日にGRフェスティバル上海が開催され、約900人のファンやメディアが参加し盛り上がった。2024年4月の北京ショーに合わせて開催されたGRヤリスのプレミア公開も大人気だったが、中国でのGRに対する期待は凄まじいばかりだ。
モリゾウ選手、佐々木雅弘選手、勝田範彦選手のほかに中国のレーシングドライバーも参加し、中国のお客様を乗せての同乗走行やジムカーナによるタイムアタックが行われた。デモランに登場した車両もGRヤリス ラリー1やGRヤリスラリー2、D1 GR86、GRスープラGT4など超豪華。
場内が大歓声に包まれるなか、MORIZOコールが起きていた。「世界にもっともっと笑顔を増やしていきたいです」とコメントしたモリゾウさん、次のGRフェスティバルの開催地はどこだ!?
【画像ギャラリー】クルマ屋たちの夢にはまだ続きがある!! トヨタが思い描く未来を具現化するウーブン・シティ(8枚)画像ギャラリー
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