絶妙なサイズ、そして信じられないほど広い車内と魅力だらけのソリオだが、そのSUV版「クロスビー」が窮地に立たされている。ソリオ同様に5ナンバーサイズ上限を下回る使い勝手バツグンの3サイズで、しかも流行のSUVなのにバカ売れとはいえない状況が続いているのだ。一体なんでよ!!!!!!!
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
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スズキのコンパクトクロスオーバーSUVであるクロスビー。2024年8月にボディカラーのラインナップを変更したというニュースを耳にした人も多いのではないだろうか。
クロスビーが発売されたのは2017年12月のことだから、まもなく7年が経過する比較的ロングセラーモデル。しかもボディカラーの変更が入ったということはまだしばらく販売するということの裏返しとも言えるワケだが、クロスビーがそこまで売れまくっている印象はないというのが正直なところだ。
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2017年12月に登場したクロスビーは、当時のソリオやイグニスと同じく軽量コンパクトな小型車向けプラットフォームのHEARTECT(ハーテクト)を採用し、当時大人気車種となっていた初代ハスラーのイメージを踏襲したスタイルを纏っている。
とはいえ過去に存在していた軽自動車をベースに普通車サイズとしたようなモデルではなく、ハスラーから流用された部品は皆無で、完全にオリジナルなモデルに仕上がっていた。
そんなクロスビーの美点は何と言ってもその絶妙なボディサイズで、全長3760mm×全幅1670mmと5ナンバーサイズの上限を大きく下回るコンパクトなものとなっている。
にもかかわらず普通車であるため最大5名乗車が可能となっているため、できるだけコンパクトな車両が欲しいけれど、軽自動車では小さすぎるというユーザーにマッチした1台となっているのだ。
またクロスオーバーSUVであるため、最低地上高にも余裕があり、パワートレインも1.0Lターボ+マイルドハイブリッドと軽自動車よりも余裕があるため、山岳警備隊や道路パトロールカーとしての導入事例もあるほど。
また価格も、原材料の高騰や物流コストの増加などもあってデビュー当初よりも高くなってはいるが、エントリーグレードでは200万円を切るものとなっており、かなりお買い得なものとなっているのも魅力である。
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このようにどちらかというと魅力的な部分ばかりが目立つクロスビーが、イマイチ売れていないように感じるのは、そもそも5ナンバーサイズ上限を下回るコンパクトなクロスオーバーSUVの需要がそこまで高くないということに尽きると言えるかもしれない。
同じジャンルに括られることの多い、ロッキー/ライズだが、こちらは全幅が1,695mmと上限ギリギリとなっており、それ以下のサイズになると“コンパクト”というよりは“狭い”という印象を持たれてしまうことが少なくないようだ。
とはいえそのサイズではないと困るというユーザーも一定数いることは事実で、現在でも月平均1,000台ほどは安定して売れているのが何よりの証明。そういう点では軽自動車を中心にコンパクトカーを手掛け続けるスズキの良心を感じさせてくれるのがクロスビーということになるだろう。
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