新車価格の高騰が止まらない昨今。なるべく安く、運転が楽しいクルマに乗りたいと思う人も多いだろう。そんな人達にオススメなのがアンダー110馬力の中古車だ。ここではその中でも、安全装備もきちんと搭載されている6年落ちのクルマを中心にご紹介する。
※本稿は2024年8月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:ベストカー編集部、ホンダ、スズキ、マツダ、トヨタ、日産
初出:『ベストカー』2024年9月10日号
■中古で探すアンダー110ps
アンダー110psの運転が楽しいコンパクトな車種は、新車も買い得だが中古車にも注目したい。新車時の販売台数が多く、需要に対して中古車の流通量も豊富だから、中古車価格が割安になる。そこで6年落ちを中心に、推奨できる中古車を取り上げる。
フィット13G・Sホンダセンシングは、1.3L直4エンジンを搭載して、衝突被害軽減ブレーキやアルミホイールなども備わり、新車価格は約182万円だった。6年落ちの中古車になると、4万km前後を走行した車両が110万~120万円で売られている。
先代スイフトRSは、1.2L直4エンジンを搭載して、5速MTを選ぶとパワーをフルに引き出した走りを楽しめる。欧州仕様に準じた足まわりで、峠道を走ると抜群に楽しい。
新車価格はセーフティパッケージ装着車が約179万円で、6年落ちの中古車価格は5速MTが140万円前後だ。少し高めだが、納得できる範囲に収まる。
中古車価格の安さを重視するなら、ミドルサイズハッチバックの3ナンバー車に注目したい。
アクセラスポーツに1.5L直4クリーンディーゼルターボを搭載する15XDプロアクティブは、新車価格が約244万円で、6年落ちの中古車は130~140万円だ。値落ちが大きく、動力性能に余裕のあるディーゼルエンジン車を割安な価格で買える。
オーリスに1.5L直4エンジンを搭載して装備を充実させた150X・Sパッケージは、新車価格が約208万円で、6年落ちの中古車は110万~120万円。これも安い。
アクセラスポーツやオーリスなどは、3ナンバー車とあって運転しにくいイメージがあり、新車時から不人気だった。今では知名度も下がり、インターネットの中古車サイトでも検索されにくい。
そのために中古車として売りにくく、新車価格のわりに中古車価格が安い。いい換えればコンディションのいい中古車を求めやすい価格で購入できる。
【画像ギャラリー】100万円台でニスモが狙えるだと!? 専用チューンでお得度マシマシな日産 マーチNISMOを是非(30枚)画像ギャラリー■トヨタ ヴィッツ Uスポーティパッケージ
最終型ヴィッツのUスポーティパッケージは、最高出力が99psの1.3Lエンジンを搭載しており、加速感覚も軽快だ。
●トヨタ ヴィッツ Uスポーティパッケージ
・エンジン:1.3L直4DOHC
・最高出力/最大トルク:99ps/12.3kgm
・中古車価格:80万〜90万円
■トヨタ オーリス 150X・Sパッケージ
カローラスポーツの前身で、1.5L直4エンジンの最高出力は105psだ。適度にワイドなボディで、走行安定性が高い。
ミドルサイズハッチバックは、エンジンはアンダー110psでも全幅がワイドな3ナンバー車だから、直進安定性に優れる。ミニバンやSUVに比べて天井が低く、高速道路の横風などにも進路を乱されにくい。トクする中古車購入のコツは、アクセラスポーツやオーリスのような、上質な不人気車を見つけることだ。
●トヨタ オーリス 150X・Sパッケージ
・エンジン:1.5L直4DOHC
・最高出力/最大トルク:110ps/14.3kgm
・中古車価格:110万〜120万円
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