クルマ用語にはメイド・イン・ジャパンがいっぱい!? ハンドルじゃなくてステアリングホイール? その英語ちょっと違います!

■なぜか日本で広まった呼び方

クルマ用語にはメイド・イン・ジャパンがいっぱい!? ハンドルじゃなくてステアリングホイール? その英語ちょっと違います!
ガソリンスタンドも英語由来の言葉だが、これもまた日本独自の呼び方である。海外で道を尋ねる時は「ガスステーション」や「ぺトロールステーション」を使う

●×「ガソリンスタンド」→○「ガスステーション」

 給油を行う施設がガソリンスタンドだが、これもまた日本固有の呼び方なのをご存じだろうか?

 米語では「ガスステーション(gas station)」で、イギリス英語では「ぺトロールステーション(petrol station)」の名称が一般的。

 「ガス」はガソリンの短縮系で、「ぺトロール」は「燃料」のこと。

 意味はほぼ同じで、ステーションは英米で共通している。

●×「オープンカー」→○「コンバーチブル」

 屋根がない、または屋根を折り畳めるクルマを日本ではオープンカーと呼ぶが、英語では「変更できる」という意味の「コンバーチブル(convertible)」という。

 これは屋根の開閉でクルマの形態を変えられるということから。

 オープンカーという呼称の起源はアメリカだという説もあるが、日本でなぜこの呼び方が定着したのかは不明。

■英語、それとも米語?

●日「ボンネット」→米「フード」

 日本ではクルマの前部にある開閉可能な覆いのことをボンネットというが、アメリカでは「フード(hood)」のほうが一般的。

 イギリスでは日本と同じ「ボンネット(bonnet)」を使っている。

●日「トランク」→英「ブート」

 多くのクルマでは後部に設けられている荷室がトランクで、アメリカではそのまま通じる。

 しかし、イギリスではこのトランクを「ブート(boot)」と呼ぶ。

 日本ではクルマの前後で米語とイギリス英語を使い分けているのが興味深い。

■日本で発明(?)してしまったクルマ用語

●×「リバンプ」→○「リバウンド」

 最後はクルマに関する日常会話ではあまり出てこないものの、一部で根強く使われている和製英語を紹介する。

 ほとんどのクルマに装備されているサスペンションが、沈む(縮む)方向に動くことを「バンプ(bump)」といい、伸びる方向は「リバウンド(rebound)」。

 これらの動きを規制するパーツには「バンプストップ」や「リバウンドストップ」があるが、クルマ業界では稀にリバウンドのことを「リバンプ」という人がいる。

 これは完全な間違いで、リバンプという英語は存在していない。

 おそらくバンプの反対という意味でリバンプが使われているのだと思われるが、そもそもリバウンドという適切な言葉があるのでわざわざリバンプを使う必要はないだろう。

 言葉というのはコミュニケーションの道具でもあり、それを使う人たちの間で誤解なく通じればいいという考え方もある。

 我々も日常会話のなかで「ハンドル」と言った人に「それは間違いでステアリングホイールが正しいよ」などと返したりはしないし、いちいち訂正していてはキリがない。

 とはいえ、自分が使っている言葉が本来の用法とは違うことを知っておいても損はなく、例えば海外で運転する時などにこうした知識は役に立つはず。

 今回紹介した以外にも、日本だけでしか通じないクルマ関係の和製英語はある。

 今後また機会があったら、このような和製英語をさらに見ていきたい。

【画像ギャラリー】英語だと思って使うと通じないクルマ用語がいっぱい!! (16枚)画像ギャラリー

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