■拡大された空間とバリエーション
空間的な話に移るが、CX-80のホイールベースは3120mmある。これはベースとなったCX-60に比べて250mm長く、同じ3列シートだったCX-8と比べても190mm長くなっている。
直6エンジンを搭載してボンネット長が長くなっているため、この数字がすべて快適性の部分に振られているわけではないが、CX-8に比べて室内空間は確実に広くなっている。
高さ方向について見てみると、座面に腰かけた状態で腰から天井までの高さを測定したヘッドルームの数値は、2列目でCX-8の988mmに対して996mm(プラス8mm)。3列目はCX-8の886mmに対して915mm(プラス29mm)と広くなっている。
また3列目シートでは、拡大したリアドアの開口部や平坦かつわかりやすいステップでアクセス性を改善。シート形状も見直し、シートに深く着座することができるようにしたことで、姿勢が安定し、より疲れにくくなったそうだ。
【画像ギャラリー】実はこの高級感かなり苦労したのよ! マツダ渾身のCX-80を隅々まで見て(27枚)画像ギャラリー■2列目シートはまさかの電動
そんな拡大された室内空間のインテリアだが、前席部分についてはベースとなったCX-60と同様のデザインを採用。独自性を打ち出しているのは2列目以降となる。
2列目はライフスタイルに合わせたシートバリエーションを選択できるように3種類を用意(グレードによる)。座席間にコンソールがあるセパレートタイプのキャプテンシートを筆頭に、キャプテンシートのコンソールがなくウォークスルーができるもの、そして3人掛けとなるベンチシートとなる。
キャプテンシート(電動)については、2列目シートを倒すことができないが、ベンチシートタイプは2列目を完全に倒すことができるので、フルフラットにして大きな荷物を積んだり、車中泊に活用することが可能だ。
荷室容量(フロア下容量含む)は3列目使用時で258L、3列目格納時で687L、2-3列目格納時で1221Lと家具やサーフボードもすっぽり収まるサイズとなっている。
CX-8からの乗り換えや、CX-60では手狭と感じていたユーザーにはベストなモデルと言えるだろう。
気になるCX-80の登場時期だが、8月22日に発表したものの、発売については2024年秋ごろからになるとアナウンスされている。注目して待ちたい一台だ。
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