■トヨタ・ランドクルーザー250は生活重視のつくりで普段使いにもうってつけ!
2023年8月に発表され、2024年4月に待望のデビューを果たしたランドクルーザー250は、3タイプに分類されるランドクルーザーシリーズのなかでライトデューティタイプに分類される1台。
これまで“プラド”の車名で販売されていたモデルもライトデューティタイプに属するが、最新の250シリーズはプラドの後継に当たるモデルでZX、VX、GXの3つのグレードが展開され、GX以外は乗車定員が7名となる。
ランドクルーザーの中核モデルとして悪路走破性をベースに扱いやすさを付与し、多くの人々の生活を支える役割と使命を担うべく誕生した250。言い換えれば、より生活を重視したつくりになっていることが250の特徴のひとつでもある。
それゆえに、使い勝手の良さもランドクルーザー300以上に考えられており、例えば運転席の着座位置を後方に移動しつつも2列目シートと3列目シートの配置位置を見直すことで、951mmもの広い前後カップルディスタンスを確保。
加えて、6:4分割タイプのセカンドシートを使用した状態で408Lというラゲージ容量もしっかりと確保されている。
また、ランドクルーザー300と同様にスイッチ操作で自動的に格納する5:5分割フロア格納サードシートや、バックドアを開けることなく荷物の出し入れが可能なバックドアガラスハッチを採用するなど、まさに生活重視の機能が充実。
インテリアも実用オフローダーらしい機能性の高さはもちろん、乗員に安心感をもたらす空間を徹底追求。
高さを抑えた水平基調のインパネの造形が乗員への圧迫感を軽減し、直立したAピラーも斜め前方の死角を低減。
スイッチ類も集中配置としながら、形状と操作方法を機能ごとに区別するなど運転に集中しやすいレイアウトが採用されており、普段使いにおける使いやすさも特筆すべきポイントといえる。
■サードシートはやや窮屈ながらも乗り心地は抜群の日産・エクストレイル
2022年7月に9年ぶりのフルモデルチェンジが行われたエクストレイル。
第2世代e-POWERとVCターボエンジンを組み合わせた新パワーユニットや電動駆動4輪制御技術のe-4ORCEを採用した日産の最先端を行く1台は発売開始から約2週間で1万台超えを受注しただけにとどまらず、e-POWER搭載車として発売から最短で1万台超えを達成するなど、その人気ぶりが話題となった。
4WD車の一部で7人乗りが設定されているエクストレイル。そのサードシートには5:5分割タイプのリクライニング付ダイブダウン機構を有した可倒式が採用されている。
しかし、長さ2755mm、幅1640mm、高さ1190~1210mmを誇るランドクルーザー300や長さ2685mm、幅1600mm、高さ1190mmを誇るランドクルーザー250の室内サイズに対し、エクストレイルは長さ2530mm、幅1540mm、高さ1255mmと全体的にひと回り狭いだけにサードシートもそれなりに窮屈なポジションをとらざるを得ないことは否めない。
とはいうものの、短時間の移動時や小さな子ども用として使えることは言うに及ばず。リアドアの開口角も約90度まで開くことから後席への乗り降りがしやすく、またリアドア下部がサイドシルを覆う構造を採用することから乗り降りの際に服が汚れにくくなっているのもうれしいポイントだ。
加えて、乗る人すべてに快適な乗り心地を提供するe-4ORCEにも注目。
前後2基の高出力モーターと左右のブレーキを統合制御することで4輪の駆動力を最適化し、あらゆるシーンや路面状況において意のままの走りを可能にしたe-4ORCE。
市街地走行の減速時においても前後のモーターそれぞれで回生量を調整して車体の挙動を安定させ、乗員の頭の前後の揺れも大きく軽減するという優れモノでもあるのだ。
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