大井先輩、予選3位は不本意そうだけどウメキはホッと安堵の表情
ひそかにポールゲットを目指していたであろう大井先輩だが、コンマ数秒の差で予選3位という結果。ご本人は「こんなもんでしょ~」と飄々としているものの、内心はポール狙いで口惜しさいっぱいなんだろうな。でも……、スタートドライバーのウメキはマジでホッとしています。
だって、先頭でスタートしたら、あとは抜かされるだけじゃないですか! 約50分、私ウメキにはトップをキープする未来予想図は描けません。プレッシャーも少しは薄らぐというものだ。
第1ドライバーの走行時間帯にハンディキャップを消化するというレギュレーション。昨年18位だったベストカーチームにハンデはない。予選上位10チームでハンデがないのは我がチームのほかはマツダの役員で編成された人馬一体チーム(予選9位)とアヘッドチーム(予選10番手)だけ。
つまり、前後の速いクルマたちに抜かれようが引き離されようが、彼らはハンデ消化のためにいずれピットに消えていく。ここでウメキは無理をする必要はない、というワケだ。
焦らず無理せず、そしてレースを楽しみながら3位を走って2番手大井先輩に無事ロードスターをゆだねる。大井先輩はさすがの安定したドライブで、15秒台を出しながら燃費を上げていき、あれよという間にトップに立ち、2位との差を30秒、40秒と広げていく。3番手の飯干もこれなら走りやすかろう。
充分なマージンを得て走り出した飯干は燃費を稼ぐ走法で4番手の武井、そして最後を締めくくる尾崎に燃料を残す作戦。4番手武井の時間帯には雨が降り出し路面はウェットに。LAPタイムが落ち、燃料の心配が少し薄らぐ。雨はこの後も上がったり降り出したりを繰り返す。
チェッカーまで50分 トップのまま最終ドライバー尾崎がピットアウト!
燃費計は事前に定めた目標値を超えている。雨でラップタイムが落ちたことで最終周回数も例年より少なくなるだろうからガス欠の心配は小さい。途中他チームのハンデ消化やピットインのタイミングなどにより順位の入れ替わりはあったものの、008号車「ベストカー/おとなの週末」ロードスターはほとんどの時間帯でトップを快走。私ウメキ、これまで14回出場しているのですが、もちろんこんなことは初めて。あれれ????? 緊張が高まる。
チェッカーまで10分を切るころになると公式動画配信クルーが我がチームピット前に集結。審査委員長に鈴木俊治氏もやってきた。ギネス世界記録公式認定員の姿も見える。これ、うちが優勝する前提ってことだよね!? このタイミングでクラッシュしたりトラブルで止まったり、ガス欠したらどうなるんだろ? なんて不吉な思いが頭に浮かぶ。
「オザキぃぃ~~、オザキぃぃぃ~~~」もはや祈る思い。
そしてチェッカー!! え? ホントにうちが勝ったの? 喜びというよりも、驚きの感情が先だった。
それにしても勝てない時は振り返れば明確な敗因があるのだが、今回初めて優勝してみたら、「何で勝てたのか?」と不思議だらけ。もちろん大井先輩や尾崎選手の安定したドライブが大きな力となったことは間違いないのだが、「誰もが大きなミスをしなかった」ということが最終的な勝因だったのだろう。来年はハンデ4分30秒。連覇は……、う~ん、難しそうだけど頑張ります!
皆さん、応援ありがとうございました!!
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コメント
コメントの使い方おめでとうございます!急激に有名になったレースなので、これでハクがつきますね!