■今後のモーターショーはどう変化していく?
では自動車メーカーはこういったリアルなブランド発信の場を捨て去ってしまったのかといえばそうでもない。
北米で開催されるカーマニアの祭典であるモントレーカーウィーク(ペブルビーチコンクールデレガンスで有名)にはラグジュアリーブランドがテンポラリー・ショールームを構えたり、ザ・クエイル・ア・モータースポーツギャザリングというペニンシュラグループが主催するアウトドアミーティングには各ブランドがスタンドを構え、メディア向けのプレスカンファレンスまでも行う。
まさにアウトドアモーターショーである。
また、かつてピニンファリーナやジウジアーロなどが毎回新しいカースタイリングの提案を行ったトリノモーターショーは2000年を最後に開催中止してしまったが、近年トリノ市街を活用してカーデザインに焦点を当てつつも、アウトドアイベントとして復活した。
この二つの例でも分かるように基本的にアウトドアがキーワードであり、顧客のターゲットを絞ったカーイベントが従来のモーターショーを継承するという流れを見ることができる。
東京モーターショーも昨年ジャパンモビリティショーとして再スタートを切った。
私たちクルマ好きとしては、こういったモーターショーが新しい形で生き残っていくことを祈りたい。
【画像ギャラリー】ひょっとしてモーターショーは世界的にオワコン?(4枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方名前や多少ジャンルが違うモノもありますが、アジア各国でも米豪でも超盛り上がってます。日本でも安泰です。
欧州でだけ縮小してるのは、市場としての欧州がオワコンなだけであり、車や車文化がオワコンなわけじゃないです。
そして例え日本国内だけで存続したとしても、卑屈にならずにむしろ誇る心を持って欲しい。さすがに今の時代にまで欧州中心でモノ考えてたら時代遅れ過ぎます