唯我独尊。この言葉はネガティブに使われがちな言葉だが、「ひとりひとりが唯一無二の尊い存在」とも解釈することもできる。そこで、自動車の唯我独尊〈オンリーワン〉的存在にスポットをあててみる。ここではトヨタ GRスープラに注目した。BMWと共同開発し、エンジンまでがBMW製となるドイツ製日本車だ!!
※本稿は2024年9月のものです
文:片岡英明/写真:トヨタ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年10月10日号
■BMW製エンジンを積む唯一の日本車
最近は海外のメーカーと共同開発するクルマが増えてきた。が、スープラほど徹底しているスポーツモデルはないだろう。BMWのオープンスポーツカー、Z4と基本的なメカニズムを共用し、パワートレーンまでもがBMW製だ。
RZはシルクのように滑らかな回転フィールと絶賛されているBMWの3L直列6気筒DOHCターボを搭載し、期待に応えて6速MTも加わった。快音を奏で、8速ATも6速MTも操作フィールは秀逸だ。
■主要諸元(RZ)
・全長×全幅×全高:4380×1865×1290mm
・ホイールベース:2470mm
・地上最低高:112mm
・トレッド(フロント/リア):1595/1590mm
・最小回転半径:5.4m
・エンジン種類:直6DOHCツイン・スクロール・ターボチャージャー
・総排気量:2997cc
・最高出力:340ps
・最大トルク:51.0kgm
・サスペンション:(フロント/リア)マクファーソンストラット/マルチリンク
・車両重量:1520kg
・WLTCモード燃費:12.2km/L
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