三菱が東京モーターショーで発表したエクリプスクロス。2018年3月発売予定のクルマだ。そんなエクリプスクロス、11月26日(日)に三菱自動車の岡崎製作所で開催されたファンミーティング「MMF 2017」で同乗試乗会が開催された。
主旨としては選ばれし三菱ファンに、同社の増岡浩さんがドライブするエクリプスクロスの助手席に座り、テストコースを同乗走行するというもの。
この場所でメディアとしてベストカーWebが初試乗!! 助手席からのリポートをお送りしよう!!
文:ベストカーWeb編集部 写真:池之平昌信
■エクリプスクロスはスポーツクロスオーバーだ!!
エクリプスクロスといえば武骨なイメージの三菱らしからぬ、洗練されたイメージのエクステリアが特徴的。
だからライバルのホンダヴェゼルや、トヨタC-HRなどの都会派クロスオーバーと競合する車種だろうと担当は思っていた。内装も、実用性も非常に上質だし、これはいい勝負になりそうだなー、というのがもっぱらの見方。
ところが三菱が4WDを作るのに「普通」なワケがなかったんです。
取材現場となったのは三菱自動車岡崎製作所。テストコースはバンク付きの高速周回路、そして曲率の異なるスラロームコースが組み合わさっている。
当日エクリプスクロスに同乗したのは編集部シオカワとカメラマン池之平氏、さらに弊社営業部の小林だ。なんでこんなことを書くかといえば、シオカワと小林はかなりの大柄。
シオカワは188cm、90kg台で小林は3ケタの体重を誇る弊社のヘビーウェイトコンビである。
そんな大柄な男たちを乗せて増岡浩さんが駆る1.5Lターボのエクリプスクロスが咆哮をあげテストコースに進入する。
■エクリプスクロスにはランエボのDNAがたしかに宿る
「このカーブ入っていきますね」と増岡さん。教習所のS字クランクを1.5倍くらいきつく曲げたコーナーに90km/h以上のスピードで突っ込んでいく。
クロスオーバーとはいえランエボじゃない。大丈夫か!? と思っているとなんなくクリア。ボディ開口部やインパネの軋みも一切ない。
さらにコーナーを攻めまくる増岡さん。弊社の誇るヘビーウェイトコンビが効いているのかややアウトに膨らみかける。
でもそこから「ナゾの力」が作用し、クルマが前に前にと進んでいく。かつてランエボXを購入した池之平カメラマンがいう、「こ、これは、ランエボと同じだぁー!!」と。
激しい横Gがかかるなか、助手席でもクルマが「前へ前へ」と動いていることを感じる。コーナー外側のタイヤにほとんどの荷重がかかっているのに、スキール音も「よれる」感じもしない。
これがあのAYCなのか!? 感じるぞ、たしかにランエボの息吹を感じるぞ!! 「このクルマの旋回性はランエボよりも進化しているよ。ボディのことを考えればランエボ以上の性能に感じるかも」と増岡さん。
続いて高速周回路。170km/hで直線を走行し、バンクへの進入は150km/h前後。それでもなんの不安感もない。バンクが急なため縦Gを感じる。
頸椎が頭頂部からググッと押さえつけられている感じだ。そんな極限状況のなか速度計を見ると針はグングンと回っていく。4輪がしっかりと地面を掴んでいる。ガッチリと地に足がついている印象だ。
もちろん日本の高速道路ではここまでの高速での走行はないが、この速度域でも1.5Lターボだからというネガな印象はない。
完成された4WDシステムに加えて、構造用接着剤などを多用して強化されたボディ剛性、そして新開発の1.5Lターボエンジンの充分なパワーとトルクは魅力的だ。8速CVTも非常に緻密な印象を受けた。
すべてが高バランスで融合されたエクリプスクロス。2Lを搭載した「エボリューション」が出てもおかしくない、そう思わせる乗り味となった。ジャーナリストによる試乗記は近日公開予定なので続報を待たれたい!!
【エクリプスクロス 諸元表】
全長×全幅×全高=4405×1805×1685mm
ホイールベース=2670mm
エンジン/トランスミッション=1.5L直噴ターボ/CVT
駆動方式=電子制御4WD
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