エクリプスクロスに“三菱魂”はあるのか!?『最後の三菱オリジナル』を試乗


従来の三菱車とは一線を画す新ターボエンジン

トレンドの1.5L直4ダウンサイジングターボ。最大トルクはシビック用のホンダ製1.5Lターボを上回る
トレンドの1.5L直4ダウンサイジングターボ。最大トルクはシビック用のホンダ製1.5Lターボを上回る

 パワーユニットは新開発の1.5L直列4気筒DOHC直噴ターボを搭載する。世界的に流行しているダウンサイジングターボだ。

 これに8速スポーツモード付きCVTを組み合わせた。もちろんパドルシフトも装備されている。最高出力は120kW(約163ps)/5500rpm、最大トルクは250Nm(約25.5kgm)/1800〜4500rpm。

 駆動方式は、アウトランダーのものをオンロード向きにアレンジし、進化させた電子制御4WDのS-AWCを採用する。

 日本仕様のプロトタイプに特設コースで乗せてもらった。走り出してすぐに、エクリプスクロスは非凡な実力の持ち主であることがわかる。注目の1.5Lの直噴ターボは、これまでの三菱車のターボとは一味違うフィーリングだ。

 IHI製のターボはレスポンス鋭く、低回転から過給が始まる。アクセルを踏み込むと、間髪をいれず気持ちよくスピードを上げていく。2Lの自然吸気エンジンよりはるかに刺激的な加速を見せる。だが、荒削りではない。

 8速CVTもいい仕上がりだ。独特の後追い感や応答レスポンスに不満を感じるCVTが多いが、エクリプスクロスのCVTはダイレクト感が強く、力強い加速を見せつけた。パドルシフトも操作しやすい。

 静粛性も比較で持ち込んだRVRを圧倒した。クルージングではキャビンは静かに保たれ、加速していくときのエンジン音も耳障りと感じなかった。

“驚いた”のは予想以上のハンドリング

腰高なSUVらしからぬ軽快なフットワークを見せたエクリプスクロス
腰高なSUVらしからぬ軽快なフットワークを見せたエクリプスクロス

 驚かされたのはハンドリングである。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアはマルチリンク。RVRと交互に走ったが、ボディを含めた剛性が高く、足の動きもいい。

 意のままのハンドリング、という言葉があるが、エクリプスクロスは操舵に忠実にクルマが向きを変え、狙ったラインに難なく乗せることができた。

 パイロンを並べてのスラローム走行ではオン・ザ・レール感覚が際立っている。軽く自然な操舵フィーリングで、群を抜くトレース性をみせつけた。

 流して走っただけでは4WDであることを意識させる場面はほとんどない。それくらい自然で素直な走行感覚だ。

 RVRと比べても、さらに洗練された操舵フィールと上質な乗り心地を手に入れている。

 ブレーキ制御を行うAYC(左右輪間の駆動、制動力を制御するシステム)を組み合わせたS-AWCは、滑りやすい路面だけでなくタイトターンでも高い実力を披露した。

 アンダーステアを上手に抑え込み、ドライバーが狙ったラインにたやすく乗せることができる。緻密なブレーキ制御によってタイトコーナーも苦手としない。

 舵の利きがよく、自然なロール感を身につけているから、意のままの気持ちいいハンドリングを楽しめる。

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