マツダ新型CX-8 走りのプレミアムSUV、真髄は3列目にあり!?

■3列目と運転席で普通に会話ができる凄さ

 先進安全技術のi-ACTIVSENSE(アイ-アクティブセンス)はさらに進化していて、個人的に重要視している運転支援のアダプティブクルーズコントロールとレーンキープアシストの性能はBMW5シリーズに近い制御だ。マツダはこの部分をなぜもっとアピールしないのか不思議だ。

 2列目シートはセパレートした2座のキャプテンシートと3座のベンチタイプが選べる。3列目シートは座面が厚く、最高級グレードではナッパレザーによって座面の感触がとてもよく、大柄な人では体育座りは致し方ないところだが、かなりくつろげる。

 この点は、たとえば今回比較試乗したトヨタのランドクルーザープラドと比べて、乗降性も居住性もかなりいい。ただし、プラドは3列目左右席がセパレートしているので、折り畳み時のラゲッジスペース自由度を優先している設計だ。

 CX-8の凄いところは3列目シートでもドライバーとふつうの声で会話ができるところ。驚くほど静か、というワケでもないのに、人の声レベルの周波数帯がしっかり通るよう静粛性にこだわっているのだ。

 最後にボクの得意分野、走りの話だ。2.2Lディーゼルエンジンはさらに改良が加えられ+15ps/30Nmアップ。音振がよくなり、また低速域からスムーズにトルクを発揮する。重量もCX-5比で重いが、多人数乗車をもしっかりこなす力感がある。

 ハンドリング面ではボディの剛性感が高く、G-ベクタリングコントロールもより効果的にセットされ直している。フロントにリバウンドスプリングを採用して高横G時にはロールを抑えているが、それ以外ではしなやかなストローク感だ。

 CX-5を狙っている皆さん、決める前に一度はこのCX-8を試乗してみるべきかもしれない。

【主要諸元】

  • CX-8 MD Lパッケージ
  • 全長4900×全幅1840×全高1730mm
  • ホイールベース2930mm
  • 車重1900kg
  • エンジン形式 直列4気筒2.2Lクリーンディーゼル
  • 最高出力190ps
  • 最大トルク45.9kgm
  • JC08モード燃費17.0km/L
  • 価格419万400円

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