新型VWポロはデミオ、スイフトよりいいのか? 2018年夏に日本発売!


 6代目となるフォルクスワーゲン(VW)の定番コンパクト、新型ポロがまもなくフルモデルチェンジして上陸!! 

 歴代初の3ナンバーとなったその新型に、WCOTY(ワールドカー・オブ・ザ・イヤー)の選考委員として、ドイツ本国で自動車ジャーナリストの松田秀士氏が先行試乗。

 3ナンバーの新生ポロは、5ナンバーを守る国産の実力派コンパクトと比べて、「日本でも買い!」と思わせるモデルに仕上がっているのか?

文:松田秀士


“3ナンバー”ポロと国産勢で差が出るのは「広さと燃費」 

新型VWポロ。欧州1Lターボ仕様は最高出力は95ps/5000rpm、最大トルクは17.8kgm/2000rpm
新型VWポロ。欧州1Lターボ仕様は最高出力は95ps/5000rpm、最大トルクは17.8kgm/2000rpm

 第一印象は、ゴルフの出で立ちに似たデザインだね、というのがホンネ。もう、完全にゴルフの弟分。だから、これまでよりも精悍な印象。特に顔立ちはキリッと締まって見える。

 ただし、予想通り横幅は広い。現行モデルプラス69mmの1751mm。そう、これまで日本で重宝されてきた5ナンバー枠ではない。3ナンバー確定だ。しかし、そのおかげで一気に大きくなり、室内スペースにかなりゆとりができた。

 特にホイールベースが92mm延びたことで後席にも明らかにゆとりが感じられる。ラゲッジスペース容量は、25%増加して351L(+71L)に拡大。このサイズ感、国産ライバルとなるデミオ、スイフトと比較すると圧倒的に大きい。

 国産2車は共に横幅1700mmを切るサイズ、つまり5ナンバー。また、日本特有の細い道や対向車とのすれ違いで冷や汗をかくこともないだろう。

 ただし、後席の居住性やラゲッジスペースでは圧倒的にポロに軍配が上がる。この点をどう捉えるかは用途を考えるべきだろう。ほとんどが一人乗りの通勤・通学などなら国産2車の価値が上がる。

 また、スイフトにはハイブリッドモデルもあり、デミオならディーゼルターボが選べるので燃費が良く、レギュラー及び軽油なので経費は抑えられる。ポロの燃費も良いが、日本の場合ハイオクとなるので経費は若干かかるものと思われるからだ。

ハンドリングと乗り心地の総合力は国産勢の一歩上

写真は欧州仕様のポロ R-Line。よりゴルフに近い意匠で質感を向上させてきた
写真は欧州仕様のポロ R-Line。よりゴルフに近い意匠で質感を向上させてきた

 新型ポロのプラットフォームは上位モデルのアルテオン、パサート、ティグアン、ゴルフと同じVWの最新プラットフォームを基に進化した新しいコンパクトモデル用のMQB AO。

 ボディ剛性はこれまでの1400Nm/°から1800Nm/°を超えるまでに強固になり、ユーロNCAP(欧州の衝突安全テスト)のフロントクラッシュ、サイドクラッシュ、ピラーといった過酷な衝突テストで高い成績を出しているという。

 また、大きくなっても車重がほとんど増えていないなかで、この衝突テストの結果はかなり評価できるもの。

 インテリアも現行ゴルフの流れをくむ視認性が良く安全なディスプレイなど、これまでよりもドライバーを重視した設計となった。

 ポロの乗り味は、上位車種からのプラットフォームを使用しているため、まず静粛性が高く乗り心地が良い。

 これは、国産2車がスポーティなハンドリングを求めていることによってある程度犠牲にしていることと対照的。しかもポロはハンドリングもかなり良好。

 やはり、この辺りに上位車種とベースを供用しているメリットが出ているものと感じます。

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