スカイラインGT-R VS ポルシェ911カレラ4 最強4WD対決!徳大寺有恒のリバイバル試乗記

■4WDの威力はまざまざ

 GT-Rの280馬力というパワーは尋常ではない。タイムを見ればおわかりのとおり、0〜1000mを24秒台で駆け抜けている。このタイムは4WDが大いに効果を挙げていることは間違いない。

(左)スカイラインGT-R 本誌テスト結果…0〜400m加速:13.14秒/0〜1000m加速:4.51秒/最高速 47.99㎞/h/筑波サーキットラップタイム:1分11秒14(右)ポルシェ911カレラ4 本誌テスト結果 0〜400m加速:14.07秒/0〜1000m加速:5.61秒/最高速:58.37㎞/h/筑波サーキットラップタイム:1分12秒00
(左)スカイラインGT-R 本誌テスト結果…0〜400m加速:13.14秒/0〜1000m加速:4.51秒/最高速 47.99㎞/h/筑波サーキットラップタイム:1分11秒14(右)ポルシェ911カレラ4 本誌テスト結果 0〜400m加速:14.07秒/0〜1000m加速:5.61秒/最高速:58.37㎞/h/筑波サーキットラップタイム:1分12秒00

 タイヤの進化によって、腕さえあればたとえ500馬力近いモデルでも2WDでトラクションを得ることは可能だ。

 しかし、4WDなら誰でもたやすく最高のポテンシャルを引き出すことができる。GT-Rとカレラ4はともに後輪駆動をベースにした4WDであることが特徴だ。

 GT-Rは0対100から50対50までトルクスプリットする電子制御4WDなのに対し、カレラ4は前31対後69固定のセンターデフ式と違いがあるが、どちらが実用的かは雨や雪のアウトバーンを走ってみる必要があるだろう。

 ただし、時々サーキットを走るというならGT-Rのほうが優っているといえようか。

 GT-Rはかつての日本では考えられぬくらい飛び抜けた存在だ。このクルマはやはり、レースを前提としたものだ。いっぽうのカレラ4はアウトバーンを中心に世界中の道を誰よりも速く走ることを目的としている。

 それぞれの性能は違う、だから楽しいのだ。GT-Rの速さはものすごい。しかし、カレラ4のスポーツカーとしてのデザインやインテリアが生み出すムード作りには思わずうなってしまうのだった。

真剣な眼差しでGT-Rを見つめる徳さん
真剣な眼差しでGT-Rを見つめる徳さん

◎スカイラインGT-R主要諸元
全長:4545mm
全幅:1755mm
全高:1340mm
ホイールベース:2615mm
エンジン:直列6気筒DOHCターボ
排気量:2568cc
最高出力:280ps/6800rpm
最大トルク:36.0kgm/4400rpm
トランスミッション:5MT
車重:1430kg
当時の価格:445万円
登場年:1989年

◎ポルシェ911カレラ4主要諸元
全長:4245mm
全幅:1660mm
全高:1310mm
ホイールベース:2273mm
エンジン:空冷水平対向6気筒SOHC
排気量:3600cc
最高出力:250ps/6100rpm
最大トルク:31.6kgm/4800rpm
トランスミッション:5MT
車重:1450kg
当時の価格:1140万円
登場年:1989年(964)

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