■シャシーの質感も向上
もうひとつ、改めて公道での試乗が楽しみだったのがシャシーの熟成についてだ。
昨年10月のプロトタイプ試乗では、好感触はあったものの、クローズドコースでの試乗ということであえてそこは言及しなかった。
今回はようやく首都高や市街地でいろいろなチェックができたワケだが、乗り心地面でシャシーの質感向上は明らかといっていい。
ボクの認識では、マツダのシャシー開発チームは恐ろしくマニアックで粘っこい人が多いのに、なぜか初期のマツダ3の足からは「やり切った感」が伝わってこない。それが不思議でならなかった。
新型に乗ってみると、ようやく開発チームが本来の力を出し始めてきた感触がある。
妙な表現だけど、やっとシャシー作りにマツダらしさが戻ってきたという感じなのだ。
マツダ3の足回りについて、ボクはデビュー以来ずっと不満を表明してきたが、今回の印象はとってもポジティブ。
100%OKとは言えないものの、ついにセグメント平均を超える完成度に達したと評価できる。
■ディーゼルもパワーアップを実感!
今回のマイチェンでは1.8Lディーゼルも改良を受け、従来から14pspsアップの130psにパワーアップした。
最大トルクの27.5kgmは変わっていないものの、3000rpm以上のトルクダウンが緩やかになったことで、低速ギアでの伸びのよさとシフトアップ時のつながりのスムーズさが向上したのは大きなメリットだ。
1.5Lからスタートしたこのディーゼルは拡張性という点ではほぼ限界のようだが、今回の改良でマツダ3の“車格”に見合ったエンジンに成長。
コスパ的には「もうひと声」というところではあるが、商品性はかなりアップしたと言っていい。
成長を続けるマツダ3。まだまだこれからも注目していきたいと思います。
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