国内市場のクルマはイマイチなのに、なぜか海外専売車には、かっこいいものが多い、日産車。かつて日本でも売られていたクルマも、日本を卒業し、海外専売車となると、なぜかカッコよくなるケースが多く、日本市場へのカムバックを熱望されているクルマも多くあります。
今回はそんな「国内市場では消滅したのに、海外で超絶進化した日産車」をご紹介。これを日本市場にいるときにやってくれていたら、卒業せずに済んだのでは…。
文:吉川賢一
写真:NISSAN
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アルティマ(日本名:ティアナ)
日本では、2019年12月、L33型を最後に生産終了となってしまった、ラージサイズFFセダンのティアナ。しかし、北米及び中国では、L34型となったモデルが、「アルティマ」として、いまも販売されています。
現行アルティマの特徴のひとつが、「世界初の量産型可変圧縮比エンジン「VCターボ」。圧縮比を8対1から14対1の間でシームレスに変えることで、燃費と動力性能の両立を図った、日産の自信作です。
現時点、日本国内で、VCターボを積んだ日産車はなく、デザインもカッコいいことから、日本導入が強く熱望されているモデルです。現在日本市場のラージサイズFFセダンは、トヨタカムリの独壇場。海外市場でもアルティマとカムリはライバルとして戦っていますが、日本でも、2台の戦いをみたいものです。
シルフィ/セントラ(日本名:シルフィ)
日本市場では、B17型を最後に2020年9月に生産終了となった、日産のミドルクラスセダン「シルフィ」。現在は、B18型が、中国市場のほか、北米でも「セントラ」として販売されています。2019年4月の上海モーターショーで初公開された際には、そのスタイリッシュな姿が「カッコいい!」と話題となりました。
国内最終型となったB17型に対し、B18型は、全長が2mm伸び、全幅は55mm広がり、全高は45mmも下がり、ワイド&ローなスタイルへと進化しました。
北米でも中国でも、現時点はガソリンエンジンのみとなってはいますが、パワートレインをe-POWERもしくはEVへとブラッシュアップした「シルフィe-POWER「もしくは「シルフィEV」の開発がなされているのではないか、と、筆者は予想しています。
ちなみに、中国で販売されているEV「シルフィ・ゼロエミッション」は、シルフィと冠してはいますが、BEV「リーフ」のセダンボディ仕様です。
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