三菱ふそう 進化した自動運転レベル2の大型トラックを試乗!

■すべては安全のため

 三菱ふそうのテストコースという安心感もあって、ドライビングは退屈なほど平和な状態。

 同乗したテストドライバー氏に促され、ステアリングを持つ手を離しても走行に何ら支障はないのだが、それも束の間、インパネ中央のモニターが黄色になり、アラート発動!!

 続いてそれが赤くなるとほどなくして車両は減速を始め、ヘッドライトが点灯し、クラクションが鳴り響くなか、まもなく停止した。

黄色の警告表示を放置すると赤色になり、さらに無視すると車線を維持したまま自動停止
黄色の警告表示を放置すると赤色になり、さらに無視すると車線を維持したまま自動停止

 試乗路のオーバルコース、わずか1周で「アクティブ・ドライブ・アシスト2」のすべてを体験させていただいたが、通常走行の静かさ、非常時の勇ましさという、負担軽減と安全強化の両極端な徹底ぶりに、メーカーの”気合い”を強く感じた。

■左折巻き込み防止のレーダーをダミー自転車で実証実験した

 この試乗の日、もうひとつの安全技術実験が行われた。

 この技術はすでに市販ずみのものだが、「アクティブ・サイドガード・アシスト」という、左折時に歩行者や自転車の巻き込み事故を予防できるシステムだ。

 車体左側下方に設置されたレーダーから照射された電波が、トラックにとって死角となりやすい位置の、自転車などの存在を感知するというもの。

 ドライバーへのアナウンスは、警告音とAピラーに付けられたアラートランプが点灯することで行われる。

トラックが左折する際に突然飛び出したかのように自転車のダミーが出現する設定だった
トラックが左折する際に突然飛び出したかのように自転車のダミーが出現する設定だった

 この日は自転車を模した台車をレール上に走らせるという実験が行われ、かなり小さいダミーでありながら、その反応は100%の精度を実証した。

 なお、こういった「補機」がなくてもトラックのサイドミラーには実はほぼ死角がなく、車体側面のミラー視認は充分に可能。

 ドライバーのわずかな気の緩みが巻き込み事故を起こしてしまうという現実もある。

【画像ギャラリー】大型トラックに搭載された最新の安全技術を写真でチェック!(9枚)画像ギャラリー

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