ついに乗ったぞ新型Z!! 新型フェアレディZの仕上がりはまさにパーフェクト

ついに乗ったぞ新型Z!!  新型フェアレディZの仕上がりはまさにパーフェクト

 東京オートサロンで華々しく発表となった新型フェアレディZ。スタイリングはかつてのZをモチーフにしており、S30だったりZ32だったりとそれぞれのエッセンスがふんだんに盛り込まれている。

 しかしスポーツカーは走ってなんぼ!! ということで今回はなんと日本在住の民間人として初めて新型フェアレディZに試乗した人物を直撃しました(宇宙旅行にいった社長さんみたいですね)。そのお方こそ超人気DJのピストン西沢さん。

 今回はドリフトもレースもなんでも来いのピス兄による、軽快なインプレッションでZの走りの真価をお届けしよう!! 超ド迫力の動画も見てね!!

文/ピストン西沢、写真/日産、東京オートサロン事務局

【画像ギャラリー】日本在住民間人初のZ試乗!! ピス兄が新型フェアレディZと蝶のように舞う!!(8枚)画像ギャラリー

■宇宙に行ったあの人だけじゃない!? ピス兄が日本在住の民間人で初めて新型Zに試乗!!

 新型Zに日本在住の民間人で初めて乗ったピストン西沢だよー!

 実は型式がZ34だったので、あんまり中身については期待していなかったんだ。もちろんスタイルは初代のS30のイメージもあるし、実際見てカッコよかったけれど、先代のZ34はGTカーだけど、ハードに攻め切れないクルマっていうイメージ。みんなもそんなイメージじゃないか? 

 ところが完全に裏切られた。田村宏志CPS(チーフ・プロダクト・スペシャリスト)のデートカーとして最強でありつつ、走りは一流という理念の下、全く違うクルマになった。

皆さんご存知の人気DJピストン西沢氏。ピス兄のSNSでもZは話題となった
皆さんご存知の人気DJピストン西沢氏。ピス兄のSNSでもZは話題となった

 動画を見てもらえればわかる通り、羽生結弦選手に負けないくらいドリフトで何度も何度も回ってみたが、エンジンのトルクがあって、ボディが負けていないからとてもコントローラブルで重さと感じないクルマだ…ぜひ動画も見てください。

 結論から言うとBMWのM4クラスだと思った! そこで新型Zの楽しさを俺なりに3つのポイントから分析してみた。ちなみに今回乗ったモデルは9ATだ。

楽しさその1「新型Zはエンジンとミッションがいい」

 エンジンはスカイライン400Rのエンジンがベースだが、タービン周りが工夫されていて、タービンの回転スピードが急激に落ちないようにセットされているという。だからターボラグを感じないし、4リッタークラスの大排気量NAに乗っている感じだ。

 最大トルクが475Nm(48.4kgm)もあり、2000回転くらいからぐいぐいトルクが襲ってくるイメージ。レスポンスもいいし、9ATの変速が滑らかで、キックダウンも速いからクルマの姿勢をアクセルで自由自在に変えられるところが素晴らしい!! おまけにフィーリングがスムースで高級感もある!

 さらにあんだけ攻めても油温はもちろん、ミッションオイルの温度もデフオイルの温度もたいして上がっていない。デフオイルの温度? なんでわかるんだ? わかるんですよ! デフオイルの油温計が付いてるからwww デフが機械式だからか?(標準で機械式とは何考えてんだこれ?)。

 そしてそしてエンジン、ミッションのオイルクーラーついているから、真夏のミニサーキットや、グランプリコースでも注意すれば全然走れそうだ。走りは最初からチューニングカーの要素満点だね。

白煙が舞うまで遠慮なくドリドリしまくるピス兄「トルクもボディ剛性もじゅうぶんだからドリフトしやすかった」とのこと
白煙が舞うまで遠慮なくドリドリしまくるピス兄「トルクもボディ剛性もじゅうぶんだからドリフトしやすかった」とのこと

楽しさその2「新型Zはボディがいい

 新型Zの車重はかなり重くなっている。公表されていないが1600kg以上あるかもしれない。しかし、これが逆にパワーを伝えしっかりとした乗り味を生んでいる。

 脚もイメージよりも柔らかく、GTカーにふさわしい。が、いざアクセルを踏んだ時には4輪に荷重がしっかりかかっていて、フロントも逃げないしリアはVDCも作動して安全に寄与している。

 公表されていないが、エンジンは重いので、前後50対50の重量バランスにはなっていないはずだが、脚、エンジン特性、タイヤの前後バランス、何よりボディ剛性のバランスがいいので、フロントヘビーって感じはしないのがいい。

楽しさその3「高級GTとイケイケ・スポーツカーの2IN1」

 新型Zプラットフォームは、キャリーオーバー。フロントがダブルウィッシュボーン、リアがマルチリンクになるが、大きく力のあるエンジンを載せたために、追加の補強がされまくっているようだ。

 今回乗ったモデルはフロントに255/35R19、リアに275/35R19のポテンザS007Aを装着していたが、このタイヤはコンフォート性も高いので、総じて高級GTのフィーリングが強く、シートやデザインといった人間の体や目に触れるところも上質感が強い。

しかしそれだけでなく、走りは手を抜かずこれだけ走れるように手を入れたその刷新個所は全体で8割にもなるそうだ。

 GTカーとして乗り心地とスポーツフィールを両立している。言葉でいうと簡単だが、このレベルのクルマは世界を見てもそうそうない! その点で世界トップクラス。

「乗り心地とスポーツフィールを両立してるよ。ゴルフバッグが2個入るし、2人乗りのGTカーとしちゃカンペキに近いんじゃない!」ピス兄のお墨付き出ました!!
「乗り心地とスポーツフィールを両立してるよ。ゴルフバッグが2個入るし、2人乗りのGTカーとしちゃカンペキに近いんじゃない!」ピス兄のお墨付き出ました!!

 もう一点田村CPSがこだわったというR32GT-Rを継承したというステアリングフィールもしっかり感じられた。大きすぎず、小さすぎず、いきなり乗ってもステアリングのなじみ方がいい。

 ゴルフバッグが2個入るし、2人乗りのGTカーとしちゃ、カンペキに近いんじゃない! GT-R NISMOオーダーしていなきゃ買っていたな、ゼッタイ!

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