高い路面追従性とコントロール性により切れ味鋭い走りのGTI

続いては、ゴルフ伝統のスポーツモデルであるゴルフGTIに試乗した。新車価格は466万円。 先に試乗したゴルフTDI Rラインにオプション装備を加えた試乗車との差はわずかだ。
試乗したゴルフGTIはオプションのディスカバープロパッケージ(19万8000円)をはじめ、17万6000円のテクノロジーパッケージ、22万円のDCCパッケージ、有償オプションカラーの3万3000円を装着。合計で528万7000円となっている。
新型ゴルフGTIも最新の第4世代2.0TSIエンジンを採用。先代のGTIをベースとしたハイパフォーマンスモデルGTIパフォーマンスと同等の最高出力245ps、最大トルク370Nmを発生する2L直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載。
組み合わされるトランスミッションは、7速DSGを採用。また、電子制御油圧式フロントディファレンシャルロックが標準装備され、さらに電子制御式ディファレンシャルロック“XDS”と電子制御油圧式フロントディファレンシャルロックを統合制御可能な“ビークルダイナミクスマネージャー”を採用。これまで以上に正確なハンドリングを実現している。
さらに、オプション設定のアダプティブシャシーコントロール“DCC”を装着すると、乗り心地をコンフォートからスポーツまで選ぶことが可能で、走行シーンに合わせて選ぶことが可能だ。
ゴルフGTIのフロントマスクはフロントグリルからヘッドライトへと繋がる赤いストライプ、X字型に配置されたフォグランプ。そして、エアインテークやフロントスポイラーによって高いポテンシャルを主張している。
インテリアは、GTI伝統のタータンチェック柄を採用したファブリックシートが目を引く。そのタータンチェック柄のシートは、熱い走りに対応できるようにヘッドレスト一体型のスポーツタイプを採用している。
さらに、デジタルメータークラスター“デジタルコクピットプロ”にもタコメーターを中央に配置したGTI専用のグラフィックを採用し、内外装ともにスポーティな演出が施されている。
ゴルフGTIに乗り込み、走り出すと心地良いエンジンサウンドに誘われるようにアクセルペダルを踏み込んでしまう。タイムラグのないステアリングフィールは、自分の思ったようにライントレースができるため、自分の運転スキルが向上したように感じてしまう。
ワインディングをFF車で走っても面白くない。という人がまだいたら乗ってもらいたい。新型ゴルフGTIはFF車特有のコーナー出口までアクセルをパーシャルで停める必要がなく、素早くアクセルオンが可能なクルマに仕上がっているのだ。
旋回性能だけでなく、安定感も抜群で、スポーツチューンを施されたサスペンションはどんなステージを走行しても、乗り心地の悪さを感じることはなかった。
ゴルフ伝統のスポーツモデルであるGTIと最新世代のディーゼルエンジンを搭載したTDI Rライン。ワインディングでの気持ち良さ、安定性は甲乙付けがたい。個人的には、ディーゼルエンジンとは思えないほどの鋭いレスポンスと静粛性を両立したTDIの印象が良いし、多くの人が扱いやすいと感じるはずだ。
ゴルフTDIを選ぶのであれば、インフォテイメントシステムのディスカバープロを標準装備しながらも400万円を切った価格のアクティブ・アドバンスがベストバイと言える。
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