マツダの人気SUV、CX-5が、フルモデルチェンジから5年、2020年12月の商品改良から1年を経て大幅進化!!
新機能、オフロードモード付「Mi-Drive」を手に入れた「Field Journey」が超魅力的な新型CX-5に試乗した!!
※本稿は2022年1月のものです。試乗日は2021年12月10日
文/岡本幸一郎、写真/ベストカー編集部、撮影/平野 学
初出:『ベストカー』2022年2月10日号
■ラインナップ整理でさらにわかりやすく
発売から5年というタイミングで大がかりな商品改良を実施したのは、まだまだ売れゆき好調なCX-5のラインナップを、よりわかりやすく整理するため。
特別仕様車は従来から設定されている「エクスクルーシブモード」に「スポーツアピアランス」「フィールドジャーニー」という2台を加え、3つの異なる世界観を演出している。
もともとCX-5はスタイリッシュだなと思っていたが、今回の改良でフロントまわりに意匠変更が施され、全体的にさらに見栄えがよくなった。なかでも現行型になってやや薄れていたSUVっぽさを表現した特別仕様車「フィールドジャーニー」は、たくましいボディデザインやインテリアの色使いも独特で興味深い。
走りに関してもいくつかの部分が専用に設定されたほか、荷室を耐水仕様とするなど差別化されている。
今回の改良における全車共通の進化としては、マツダ3より採用しているSKYACTIVビークルアーキテクチャの考え方を取り入れ、車体にも手当てし、それに合わせてサスチューニングも変更したことが挙げられる。
ピッチ挙動が低減し、荒れた路面でのツブザラを拾いにくくなって質感が向上したとのことだが、実際に少し走ってみただけでも従来との違いは明らかで、走りはより滑らか&フラットになり静粛性も高まっている。
走りの一体感も増していたのにはシートも深く関与しているそうだ。
■生まれ変わったのは外見だけじゃない!
エンジン自体に変更はないが、ガソリン車ではスポーツモードの特性に手が加えられ、よりメリハリがついた印象を受ける。これに合わせてGVC(G-ベクタリングコントロール)の効きも強められている。
18インチを履く「スポーツアピアランス」がCX-5らしいシャープな乗り味であるのに対し、件の「フィールドジャーニー」はやや異質。
17インチのオールシーズンタイヤを履くほか、サスペンションや4WDシステムも微妙に専用に味付けされているため、オフロードモードの設定だけでなく舗装路での走りも少なからず違いがある。乗り心地は当たりがマイルドで動きも若干おだやか。ひと味違うCX-5として注目したい。
書ききれないけどほかにも見どころ盛りだくさん。より魅力的に進化したCX-5に、あらためてホレなおした次第だ。
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