新型ジムニーの主役は軽だけじゃない! シエラがもう“脇役”ではない理由

脇役から“主役”へと躍り出たシエラの高い実力

軽ジムニーとはひと味違う魅力を持つ登録車版のシエラ。ロングドライブなどは、その魅力が一層際立つシーンだ

オフロードは未走行だが、実力はジムニーに勝るとも劣らないはずである。

最新のジムニーシエラは、軽ジムニーと同じように荒れた路面でステアリングを取られるキックバックを低減するためにステアリングダンパーを追加し、ヒルホールドやヒルディセントコントロール、ブレーキLSDも標準装備した。

ストロークを十分に確保したサスペンションと相まって悪路走行は得意種目である。

アプローチアングルはジムニーの41度に対し36度だが、これはフロントのオーバーハングが違うためだ。

実際にはライバルと比べても優れた数値で、走破性能は超のつく一級である。アップダウンのある林道コースではジムニーを凌ぐ走りを見せるはずである。

また、安全装備も充実させ、6つのエアバッグを標準装備し、レーダーと単眼カメラで障害物を検知する先進安全技術、スズキセーフティサポートも設定する。デュアルセンサーブレーキサポートは最新仕様だ。基本機能と基本性能は両車とも大差ない。

ジムニーと比べると17万円ほど価格は張る。が、オーバーフェンダーやワイドタイヤなどを装備し、エンジンも余裕の1.5L、しかも4気筒だ。

長く乗り続けたい人やロングランの多い人、快適性を重視する人はジムニーシエラのほうが魅力的と感じるはずである。

納期はジムニーより長くなるようだし、購入後の維持費も軽自動車のジムニーよりかさむ。

だが、トータルで見るとジムニーシエラの買い得感、購入後の満足感が際立ってくる。最新のジムニーシエラは、ジムニーの脇役ではなく、主役になった。

◆新型ジムニー シエラ(JL)主要諸元
・全長×全幅×全高:3550×1645×1730mm
・ホイールベース:2250mm
・トレッド(前/後):1395/1405mm
・エンジン:直4 DOHC、1460cc
・最高出力:102ps/6000rpm
・最大トルク:13.3kgm/4000rpm
・WLTCモード燃費:15.0km/L
・価格:180万2520円(※セーフティサポート装着車、5MT)

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