2021年12月、実に17年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたダイハツ ハイゼット&アトレーのファミリー。
ハイゼットは商店主や運送業などの小口配送に活躍するのはご存知のとおりだが、今回のフルモデルチェンジでデザインだけでなくメカも一新されたという。
さらに大きな変化として、ハイゼットの乗用車バージョンであるアトレーが、商用の4ナンバーになった。
生まれ変わったハイゼット&アトレーに試乗し、商用そして乗用の使い勝手を確かめてみた。
※本稿は2022年3月のものです
文/片岡英明、写真/ベストカー編集部、撮影/池之平昌信
初出:『ベストカー』2022年4月26日号
■新開発CVT採用で燃費も走りも大満足
商店主や運送業などの小口配送に活躍する軽商用車のハイゼットが、デザインだけでなくメカも一新し、機動性を大きく高めた。
軽商用車というと、遅い、うるさい、硬い乗り心地、というイメージが強い。
ハイゼットカーゴは3気筒のNAエンジンを搭載するが、出だしの瞬発力は鋭いし、加速も滑らかだった。高速道路の合流や登り坂でも変速ショックがないからアクセルを戻さなくてすむ。
軽やかな走行フィールには新開発のFR用CVTが大きく貢献している。4ATだった先代はクルマに合わせる運転を必要としたが、新型はビギナーでも実力をフルに引き出せるだろう。
おいしいゾーンを積極的に使ってくれるから燃費もいいはずだ。弱点だったエンジン音と振動も上手に封じていた。
DNGA新プラットフォームの採用により、ボディはシャキッとしている。だから接地フィールがよく、コーナーでも踏ん張ってくれた。
■お仕事グルマは遊びも得意
今回からアトレーは4ナンバー商用となった。ターボ+CVTのみの設定。
ターボは低回転から威力を発揮し、冴えた加速を見せつけた。静粛性と乗り心地も一歩上の印象だ。荒れた路面ではハイゼットカーゴより穏やかに感じる。
マイチェンを受けたトラックも大幅に洗練度を高めていた。内装の見栄えはよく、便利な装備も増えた。ドライバビリティはいいし、快適性も向上している。
今後はCVTユーザーが増えそうだ。空荷だとリアがバタつくことがあるが、先代と比べると驚くほどの進化を実感できた。
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