NSXタイプS公道試乗からわかった「ホンダが失ったもの、失ってはならないもの」

■結局、ホンダが失ったものとは何か?

NSXタイプSと筆者。NSXはなくなってもそのソフトウェアを失ってはならないと筆者は警鐘を鳴らす
NSXタイプSと筆者。NSXはなくなってもそのソフトウェアを失ってはならないと筆者は警鐘を鳴らす

 お題に戻ろう。ホンダが失ったものは何だろう? まず、S2000がいなくなり、続いてS660、そして今回のNSXだ。いわゆる後輪も駆動するスポーツモデルがなくなる。

 つまり、スポーツを謳うための柱を失うことになる。それはつまりハードウェアを失うわけで、これは紛れもない事実。その事実を私はよしとは思わない。

 だから失ってはならないのはソフトウェアだろう。製品モデルとしては世に出なくとも、研究開発を怠ることなく、そのソフトウェアを磨き技術を蓄積すること。この先出てくるであろう電動化モデルに期待したいと思う。

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