2022年3月にアメリカで発表された「インテグラ」。北米ホンダのプレミアムブランドであるアキュラブランドのモデルとして16年ぶりの復活となるインテグラですが、その走りはどうなのでしょうか?
アキュラ 新型インテグラのスポーティ仕様である「Aスペック」をアメリカで試乗したレポートをお伝えします。
文/木村好宏
写真/アヒム・ヴァイヒマン(Achim Weichmann)
初出:『ベストカー』2022年11月10日号
■ベースのシビックとはエクステリアはまったく異なる
1989年に日本では「かっこインテグラ」と言うキャッチフレーズで話題となったインテグラ(2代目)だが、北米ではアキュラブランドのスポーツコンパクトモデルとして1986年から市場導入されていた。
しかし、インテグラというネーミングは1994~2001年の間に販売されていた3代目で消滅。その後はアキュラのほかのモデルに合わせてアルファベットのモデル名となり、RSX(2002~2006年)そしてILX(2013~2022年)と続いてきた。
ところが、2021年アキュラは突如「インテグラ」復活すると発表、2022年6月から米国市場で販売が開始されている。
イエローの華々しいボディカラーで発表されたたインテグラだったが、試乗車はダークグレーメタリックで、こちらはむしろ落ち着いた大人の雰囲気を醸し出していた。
シビックと同じプラットフォームを持つインテグラだが、アウタースキンはまったく異なり全長も17cm長く、わずかに低い。さらにアキュラ独自のペンタゴングリルによって、2台が接近遭遇してもまったく別のクルマに見える。
しかしそれはエクステリアに関してで、ドアを開けて、ドライバーズシートに腰を下ろし、周囲を見回すとわずかにセンターコンソールのデザインが違う程度で近似性が目立ってくる。
試乗車はAスペックと呼ばれる6速MT仕様で、発売以来非常に人気が高く、プリオーダーの比率ではなんと70%に達したという。
フロントに横置き搭載されるエンジンはVTECの直4DOHCターボで1.5Lの排気量から最高出力200hp、最大トルク26.5kgmを発生する。
インフォテイメントは、ドライバーの正面に10.2インチのデジタルインストルメントを設定。そして、ダッシュボード中央に9インチのタッチパネルがレイアウトされているが、その左側にはボタンスイッチと回転式のダイヤルが用意されている。
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