■ハンドリングはスポーティで落ち着きもある
厚いステアリングスポークによって隠された場所にあるスターターボタンを押すと、思った以上に静かにエンジンが回り始める。センタリングスプリング(つまり3-4速間を中心にセット)のやや強いシフトレバーだが、横置きエンジンからリンケージで結ばれたわりには非常にダイレクトなシフトフィールで好ましい。必要もないのにシフトしたくなるほどである。
エンジンは回転が滑らかで6500rpmのレッドゾーンまでいっきにに吹き上がる。ドライブモードは3種類+1(コンフォート/ノーマル/スポーツ/インディビデュアル)があり、ムードとルートに合ったセッティングを楽しむことが可能だ。
フロントのストラットそしてリアのマルチリンクサスペンションがもたらすハンドリングはスポーティで落ち着きがあり、プレミアムコンパクトスポーツセダンに相応しい上質なものだ。ただし細かな荒れた路面からのロードノイズはやや過大で、もう少しシャシーの柔軟性とダンパーのストロークが欲しい。
一方、ステアリングは切り始めから確かで素直な操舵フィーリングを持っており、コーナーに富んだルートを自分で探したくなるほどである。
ただし、このアキュラインテグラは間違いなく日本国内では販売されないだろう。同じ屋根の下でシビックと競合するのは当然として、それ以前に日本ではホンダの北米におけるプレミアムブランド「アキュラ」を理解する人がとても少ないからだ。
【アキュラ インテグラ Aスペック 主要諸元】
・全長×全幅×全高:4710×1829×1410mm
・ホイールベース:2736mm
・車両重量:1389kg
・エンジン:直4DOHCターボ
・総排気量:1496㏄
・最高出力:200hp/6000rpm
・最大トルク:26.5kgm/1800rpm
・トランスミッション:6速MT
・サスペンション(前/後):ストラット/マルチリンク
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