■コクピット、肝心の3列7人乗りシート配列は?
やはりリフターロングの魅力は3列7人乗りの居住空間の広さだろう。その前に運転席に座って驚いたのは、小さいステアリングと視認性のいいメーター。最新プジョーの流儀である、i-COCKPITが新鮮で運転する前からワクワク感を感じさせてくれる。
2-3-2のシート配列で、2列目はそれぞれ独立したタイプ。実際に座ってみると、日本製ミニバンと違うなあと感じたのは全幅が1850mmと全幅が広いこともあって左右方向に余裕があったことだ。
そして、シートに厚みがあり、しっかりとしていること。さすがにこの部分は欧州車だと感じた。しかもつま先がシート下に入るのも嬉しい。
2列目シートは背もたれ上部のレバーを引くだけで倒すことができ、ゴム製のバンドをヘッドレストのパイプ部分に引っ掛けて固定する。
身長180cmの筆者が2列目に座って十分快適な空間なシート位置をセットした後、3列目に座ってみた。予想に反して広々としている。
しかもシートの大きさは2列目シートとほぼ変わらないし、厚みもあり、しっかりと大人が座れるのがポイント。
さらに驚いたのは3列シートに130mmのスライド機構があったこと。新型セレナも3列シートが120mmスライドするが、広さはリフターのほうが勝っていると感じた。
ただ、日本製ミニバンのように3列目シートが床下収納や跳ね上げ式ではなく、取り外し式となるのが特徴。取り外すには、シート下のストラップを引きあげてロックを解除し、シート自体を向こう側に倒すと外れる。1脚持つとやはりずしりと重いが大人がなんとか1人で持てる範囲内。
3列目シートを使わない場合、2列目シートバックからラゲッジトレイ下部までのラゲッジの長さは1350mm、天井までの荷室容量は1900L。2列目シートをダイブダウンすると、長さは2230mm、2693Lに拡大する。
リフターロングは車中泊にもピッタリだ。2列目シートはダイブダウンした際、完全にフルフラットにはならないものの、クッションマットを置けば快適に寝ることができる。実際に身長180cmの筆者が寝てみたが、まっすぐに寝ることができるほど余裕の広さ(長さ)だった。
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