2020年秋に日本導入となったシトロンベルランゴはシトロエン販売の約50%を占める一躍MPVのベストセラーモデルとなった。そのベルランドの兄弟車がプジョーリフターだ。そして2023年1月、シトロエンベルランゴ、プジョーリフターに待望の3列7人乗りのロングが発売となった。はたして日本製ミニバンの脅威となるのか、プジョーリフターロングに徹底試乗!
文/ベストカーWeb編集部、写真/中里慎一、ストランティスジャパン
■一躍輸入車MPVのベストセラーに輝いたシトロエンベルランゴ&プジョーリフター
2020年秋に登場した、2列5人乗りのシトロエンベルランゴ&プジョーリフターは、独自の世界観で高い支持を獲得、ベルランゴはシトロエン販売全体の約半数を占めるほどのベストセラーモデルにのし上がった。
2022年1月、そのベルランゴ&リフターに、待望の3列7人乗りミニバンのベルランゴロング(443万3000~455万4000円)と、プジョーリフターロング(GT、455万円)が加わった。
今回、プジョーリフターロングを試乗する機会を得たので紹介していきたい。
約1年前、5人乗りのシトロエンベルランゴが大ヒットしていると聞いた時、日本のミニバンはもう飽きられているのかなとさえ思ったのも事実。確かにデザインも新鮮だし、なによりもオシャレ。ボディカラーもシートもコクピットも、プラスαを求める30~40代にはピッタリだと感じた。ミニバンを買う要素として、乗降性のよさや工夫されたシートアレンジだけじゃないんだよと突き付けられたようにも思えた。
しかし、2列5人乗りでミニバンじゃないからね……という、逃げがあった。そして、ついにその時がやってきた。そう、3列7人乗り仕様が出てしまったのだ。ベルランゴ&リフターの3列7人乗り仕様が欲しかった人にとっては、やっと出たか、と待ちわびていた人も多いことだろう。
エクステリアを見ると、2列目以降がビヨーンと伸びていて、写真で見ると「長いな」と呟くほどだが、実際に見るとそれほどでもなかった。
ボディサイズは全長4760mm(5人乗りリフターGTから+355mm)、全幅1850mm(同サイズ)、全高1900mm(同+20mm)、ホイールベース2975mm(同+190mm)。車両重量は1700kgでリフターから+50kgに抑えられている。
サイズ感がよくわからないので、アルファードやノアと比較してみた。アルファードは全長4950×全幅1850×全高1950mm、ノアが全長4710×全幅1735×全高1870mm(グレードによって違うがいずれも車種の最大サイズ)だから、リフターロングは全長がノアより少し大きい程度、幅はアルファードと同じ、全高はアルファードとノアの中間といった感じなので、デカ過ぎるというほどでもない。
エクステリアは細長いヘッドライトを持つベルランゴに対して、リフターはお馴じみの牙状のデイタイムランニングライトが組み込まれたヘッドライトとライオンマーク入りのグリルが特徴。
ベルランゴにはボディサイドにエアバンプが設けられているが、リフターはSUVテイストを演出する樹脂製サイドモールとフェンダーアーチが装着されている。そのほか、ルーフレール形状やリアライト、エンブレムの取り付け位置など細かいところが異なっている。
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