驚異の完成度だ!! これは売れる……!?  BYD日本導入第2弾EV「ドルフィン」に中国でいち早く試乗!

■過不足ない走り&居住性を見せるドルフィン

シンプルなデザインで欧州車のコンパクトハッチ的な雰囲気を醸し出すドルフィン。中央のディスプレイはATTO3同様に縦と横のどちらにも回転するようになっている
シンプルなデザインで欧州車のコンパクトハッチ的な雰囲気を醸し出すドルフィン。中央のディスプレイはATTO3同様に縦と横のどちらにも回転するようになっている

 ドルフィンはなんでも当初、「ATTO2」の車名で販売される予定もあったそうだが、販売直前に海洋生物である「ドルフィン」の名が与えられることになったとのこと。すでに販売されているSUVのATTO3よりも当然ながら車高は低く、全体のボディサイズもひと回り小さいハッチバック車だ。

 室内に入ると、そのインテリアはスポーツジムをイメージした内装のATTO3よりもシンプルなデザインで奇をてらったところもなく、使いやすさを念頭に置いたカジュアルな仕上がり。どちらかというとヨーロピアンテイストに近い感じだった。

ドルフィンのセンターディスプレイは縦型になるとこのような感じとなる
ドルフィンのセンターディスプレイは縦型になるとこのような感じとなる

 また、ATTO3では中央の大型ディスプレイがボタンひとつで横から縦へ、また縦から横へ回転するギミックが目を引いていたが、こちらのドルフィンでも同じく12.6インチのタッチディスプレイで同様のシステムが採用されていた。

 北京市郊外にある駐車場周辺を走行してみたのだが、アクセルを踏み込んでいってATTO3ほどの強力な加速感はないものの、より軽量なドルフィンにはこの44.9kWhのバッテリーで必要十分な加速は得られる。

ドルフィンのリアシート。170cmの編集部員が実際に座った際、レッグスペースに不満は特に感じられなかった
ドルフィンのリアシート。170cmの編集部員が実際に座った際、レッグスペースに不満は特に感じられなかった

 ハンドリングについては軽快で敏捷な身のこなしという感じではないが、特に不足している部分もなく、Uターンをした際の回頭性も非常に素直な印象。このクラスのハッチバック車でいえばその居住性も充分なもので、運転席のヘッドクリアランスも快適に保たれているし、リアシートに座った際の居住性もかなりのもの。さらにラゲッジスペースについても345Lを確保していて、そのユーティリティはハッチバック車としてなかなかのものだと感じた。

 中国国内で売れるのも納得といった感じのテストドライブとなったが、注目されるのはやはり日本市場での価格設定だろう。2023年8月からの日本での発売開始は決まっているのだが、その価格は未定。ATTO3が440万円であることを念頭に、補助金を考慮しても300万円台前半になるとかなり価格競争力を持ったEVになりそうだ。

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