■過不足ない走り&居住性を見せるドルフィン
ドルフィンはなんでも当初、「ATTO2」の車名で販売される予定もあったそうだが、販売直前に海洋生物である「ドルフィン」の名が与えられることになったとのこと。すでに販売されているSUVのATTO3よりも当然ながら車高は低く、全体のボディサイズもひと回り小さいハッチバック車だ。
室内に入ると、そのインテリアはスポーツジムをイメージした内装のATTO3よりもシンプルなデザインで奇をてらったところもなく、使いやすさを念頭に置いたカジュアルな仕上がり。どちらかというとヨーロピアンテイストに近い感じだった。
また、ATTO3では中央の大型ディスプレイがボタンひとつで横から縦へ、また縦から横へ回転するギミックが目を引いていたが、こちらのドルフィンでも同じく12.6インチのタッチディスプレイで同様のシステムが採用されていた。
北京市郊外にある駐車場周辺を走行してみたのだが、アクセルを踏み込んでいってATTO3ほどの強力な加速感はないものの、より軽量なドルフィンにはこの44.9kWhのバッテリーで必要十分な加速は得られる。
ハンドリングについては軽快で敏捷な身のこなしという感じではないが、特に不足している部分もなく、Uターンをした際の回頭性も非常に素直な印象。このクラスのハッチバック車でいえばその居住性も充分なもので、運転席のヘッドクリアランスも快適に保たれているし、リアシートに座った際の居住性もかなりのもの。さらにラゲッジスペースについても345Lを確保していて、そのユーティリティはハッチバック車としてなかなかのものだと感じた。
中国国内で売れるのも納得といった感じのテストドライブとなったが、注目されるのはやはり日本市場での価格設定だろう。2023年8月からの日本での発売開始は決まっているのだが、その価格は未定。ATTO3が440万円であることを念頭に、補助金を考慮しても300万円台前半になるとかなり価格競争力を持ったEVになりそうだ。
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コメント
コメントの使い方期待しています。BYDには、もっと情報を出して欲しいですね。未だに、中国製=粗悪 だと思ってるっ奴ってアホでしょ。
一番身近にある物で一番安全を求める車を選ぶのに
何でギャンブルをしなくちゃいけない?
こんなの選ぶ奴はアホでしょ。
日本人は世界で一番厳しい消費者目線を持っているから、こういった中華モノは売れないと思う。中華製に限らなくても現に日本国内の外車のシェアは極めて低いし、日本企業が海外生産する車種もほぼ売れていない。これは消費者が極めて正確な判断力を有している証拠である。BYDとやらは大人しくマスクだけ作ってればいい。そのマスクももう不要ではあるが。
ブランド力を考えて、補助金なしで300万を切らないと売れるとは思いません。筆者がおっしゃった補助金入れて300万前半の読みはあまいすぎかと思います。素人はこう考えます。