乗り心地もスポーツ性も超高レベル!! レヴォーグレイバックはクラスを超えたSUVだった!! 

■運転手だけじゃない!! 乗る人みんなが笑顔になれる車

快適でリラックスした空間を目指したインテリア。表皮にアッシュ系を取り入れ、カッパーステッチをアクセントにして独自の世界観を表現
快適でリラックスした空間を目指したインテリア。表皮にアッシュ系を取り入れ、カッパーステッチをアクセントにして独自の世界観を表現

 車高が高い分、ロールは大きめとなるが、気になるレベルではなく充分に安定している。ステアリング操作に対するクルマの動きは適度な機敏さを持つ。

 試乗した道路は道幅が狭いところもあり、左に寄せ気味で走るため、左にステアリングを切った状態から右に戻すような操作で、ときおり道路にはみ出した草を避けながらのコーナリングとなるが、動きが安定していてストレスがない。

 さらに感心させられたのは路面が大きく沈み込み、サスペンションがフルストロークする場面だ。レイバックはその長いサスペンションストロークを生かして、しっかりと路面に追従する。この大きな入力の際もボディはビシッと引き締まったままだ。

 全体を通して乗り心地は快適。不整路面に対する不安感もない。試乗時、担当編集の林氏がリアシートに乗る場面もあったが、彼のリアシートインプレッションでも乗り心地はいいものであった。

 速度域は低いが、タイヤノイズや風切り音の処理もよく、エンジンや駆動系からの騒音もよく抑えられているので、静粛性も高い仕上がりだ。

■最新装備と安心の走行性能が魅力なレイバック

アイサイトXに、単眼カメラと緊急時通報システムを追加した3カメラ方式のアイサイトを搭載。安全性能も最高のものを提供
アイサイトXに、単眼カメラと緊急時通報システムを追加した3カメラ方式のアイサイトを搭載。安全性能も最高のものを提供

 レイバックはモノグレード構成で、クロストレックと同じ3カメラ方式のアイサイトを標準装備。

 ハーマンカードンの10スピーカーオーディオシステム、液晶メーターへのApple CarPlayアプリのナビ画面表示、リモートエアコン対応などのフル装備状態が標準で、オプション設定は革シート、サンルーフ、スマートリアビューミラーの3点のみ。

 価格は発表されていないが、編集部によるディーラー取材で車両本体価格は300万円台後半で、乗り出しは400万円くらいになりそうだ。コスパはバツグンに高く、かなりの人気モデルになるだろう。

【番外コラム】島内をドライブして、スバルと佐渡の魅力を満喫!

佐渡のラピュタと噂される、北沢浮遊選鉱場跡をバックに撮影。たらい船や佐渡金山など島内は見どころ満載だ
佐渡のラピュタと噂される、北沢浮遊選鉱場跡をバックに撮影。たらい船や佐渡金山など島内は見どころ満載だ

 今回の試乗会では佐渡島の島内をドライブするという企画もプログラムに含まれていた。

 実は筆者、佐渡島は初体験である。地図を見て大きな島だとは思っていたが、東京23区の約1.5倍もの面積があり、本州最大の島であると聞いてびっくりした次第だ。ドライブの友となったのはクロストレックのAWD。筆者を含め男3人が乗っても、2Lハイブリッドのe-BOXERは佐渡島の道を力強く走ってくれた。

 海岸線を走る道は海とかなり近い位置を流すことができる。海水面と道路の高さが近い所も多く、本州の海沿いとはちょっと違った感覚で爽快なドライブが楽しめる。

 クロストレックの高めのドライビングポジションから得られる開けた視界は大きな魅力。写真には収められなかったが、幻の鳥と言われるトキを5羽も目撃することができた。

 そんなゆったりドライブが楽しめる佐渡島だが、実はワインディングも楽しい。

 佐渡島には1000m級の山もあり、変化に富んだ道路が点在する。島ということもあり、道幅が少し狭めだが、全幅1800mmのクロストレックなら、あまり狭さを気にせず走れる。運転も観光も楽しめる佐渡島。今まで未体験だったのがもったいないと感じた。

●スバル レヴォーグレイバック 諸元表
・グレード:Limited EX
・全長:4770mm
・全幅:1820mm
・全高:1570mm
・ホイールベース:2670mm
・車両重量:1600kg
・エンジン:1.8L、水平対向4気筒+ターボ
・最高出力:177ps/5200-5600rpm
・最大トルク:30.6kgm/1600-3600rpm
・トランスミッション:CVT
・タイヤ:225/55R18(オールシーズンタイヤ)
・WLTCモード燃費:未公表

【画像ギャラリー】レヴォーグ+αの魅力!! スポーティさと快適さを両立したスバル レヴォーグレイバック(16枚)画像ギャラリー

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