ほぼ100%の装着率といっても過言ではないフロアカーペットマット。かつてはクルマを買う際に迷うことなく純正品を選んでいたが、今や社外品も市場に出回っている状態。とはいえ純正品でないゆえキチンと装着できないなどの弊害も少なからずあるのだ。そこでホンダ純正フロアカーペットマットの専門家にこだわりを直撃!! これホンダオーナーならずとも知ってもらいたい事実だらけだった!!!!!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:森山良雄
【画像ギャラリー】ここまでカバーするの!? フィット&ヴェゼルの純正マットが衝撃!! ワンタッチで固定可能な装置もスゴいぞ!!!(14枚)画像ギャラリーホンダ純正フロアカーペットマットがさすがのひと言!! 専門家に直撃
そもそもなんですが、ホンダ純正のフロアカーペットマットはここまで網羅するの!? というきめ細やかさが最大のキモ。というのもフィットやヴェゼルなどは足もとだけでなく、運転席や助手席のシートの付け根あたりまでマット(正式名エクステンションマット)が存在する。
どんな車種を見ても、これほどまでにこだわり満点のマットは見たことがなく、そんなワケで専門家に直撃してみたのだ。
今回お話を伺ったのは入社以来ずっとフロアカーペットマットの開発を手掛けているホンダアクセス開発部の後藤 剛さんだ。ちなみに国内外問わず、フロアカーペットマットを担当している根っからの専門家である。
海外市場は全然違う!? まさかの二重敷き!? マットの世界も日本らしさ炸裂だった
気になるのが日本と海外市場におけるフロアカーペットマットの違いだ。じつは海外、とくに欧米諸国はマットに対して日本ほどのこだわりがないという。
「日本人の場合、家などでは裸足で過ごし、絨毯などを大切に扱う文化があるが、海外の場合室内外問わず靴で過ごすため、日本ほどマットや絨毯に対して思い入れがないケースが往々にしてある」と後藤さん。まさかここで文化の違いが如実に現れてくるとは!!! 厚いタイプと薄いタイプの両方をラインアップすると、日本では厚いタイプ、海外では薄いタイプが圧倒的に売れるという。
国内においてはフロアカーペットマットの上にオールウェザーマット(ホンダではオールシーズンマットという)を重ねることも可能となっている。じつはこれも超絶日本的なお話で、せっかく買ったマットを汚したくないという声が多く、ならば!! とオールシーズンマットと二重敷きを可能にしているのだ。
もちろんホンダ純正品を担うホンダアクセス謹製ゆえ、きちんと固定するための専用部品まで作ってしまった!! しかも二枚敷きオールシーズンマットも超絶簡単なのだ。
二枚敷きオールシーズンマット誕生もユーザーの声から!! 開発者だから言えるホントのことも衝撃
二枚敷きが可能なオールシーズンマットの誕生秘話もかなり興味深かった。というのも、これまた日本人的なお話だが後藤さん曰く「純正のフロアカーペットマットを汚したくないために社外品の透明マットを二重に敷くお客様が相当数いました。そこで商品化を検討し始めた」という。
今は全体の15%程度が選んでいるオールシーズンマットだが、実際に使うと水洗いも手軽にできるなど、お手入れも簡単なのは非常に◎!!
とはいえ気になるのが遮音効果だ。最近フロアマットを敷けば吸音効果で車内が静かに!! という謳い文句の高級マットがかなりある。
そんなに違いがあるのか!? と思っていたが、後藤さんに聞くと衝撃事実が!! 「実験レベルではフロアマットに遮音や吸音の効果があることはわかっています。でも実際にクルマに敷いて走らせてみても、走行中に発生する音はかなり大きいため、効果は体感しにくいと思います。」という。

















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