胸すく新型日産キックス! S-SUVの大本命は大人気!!


■進化したe-POWER ワンペダル感覚の新鮮さ

従来のe-POWERに比べてモーターの最大出力を約20%向上させ、ワンペダル感覚で胸すく加速と思い通りの減速を味わえる

 日本仕様のキックスは初のe-POWER専用モデルだ。通常のガソリン車にも搭載される1.2リッター3気筒エンジンを発電専用に最適化し、発電した電力を用いて常時モーターで駆動する。

 これまでにノートとセレナに採用され、両車をロングセラーたらしめているシリーズハイブリッドシステムだ。

 ノートとセレナで体験ずみのe-POWERだが、キックスで味わうそれは、俊足っぷりはそのままに洗練度が増していた。エンジンがかかる頻度が低く、時間も短くなった結果、これまで以上にEVに近いフィーリングとなった。

キックスからe-POWERは発電用エンジンの作動タイミング制御を最適化しており、エンジンが発電のために始動する頻度が減り、静粛性は大幅にアップしている

 キックスでは発進からしばらくの間、エンジンはかからず、スーッと静かにスムーズにクルマが進んでいく。

 また基本となるエンジン回転数が2400rpmから2000rpmへ下げられたことで、エンジンがかかっている間の静粛性も向上した。これらが相まってEV感が増したのだろう。

 エンジニア曰く、過去2車種への採用によって、エンジンをかける頻度と時間をどの程度減らしても大丈夫(電力不足に陥らない)かがわかったのだという。進化するe-POWER、その最新版が採用されたというわけだ。

 また、チャージモードとマナーモードが新たに設定され、状況に応じてチャージモードで充電し、マナーモードに切り替えればバッテリー電力だけで静かに走ることも可能だ。

キックスはエンジンの始動を極力抑えバッテリー電力だけで走るマナーモードを採用し、早朝、深夜の住宅街でも静かに走れる

 常時モーター駆動ならではのワンペダルドライビングは、一度味わうとクセになる機能だ。

 減速の度に必ずアクセルペダルからブレーキペダルに踏み換えるのではなく、アクセルペダルを戻すだけで、その戻し方(戻す速度と量)に応じて減速を得られる(ただしブレーキは確実にすべし)。

ドライブモードはS(スマート)、ECO、B(ノーマル)の3つでSは加速に優れ、ワインディング向き。Bモードは減速力を落とし、ガソリン車のような感覚で走ることができる

 新たにオートブレーキホールド機能が備わったことで、ブレーキペダルから足を離しても停車を維持することができるようになった。これが渋滞を伴う長距離、長時間運転時の疲労低減に効くのだ。

■プロパイロットを使えば どこまでも走りたくなる気持ちよさ

プロパイロットは高速道路において渋滞時を含め、設定速度の範囲内で先行車両に追従してくれる。また道路の車線を認識して車両が車線の中央を維持するようステアリングをアシストする
プロパイロットの操作はステアリングのスイッチ一つで簡単だ
高速道路では迷わずプロパイロットをONにしてゆったりとリラックスしながらのドライビングが楽しめる。もちろん燃費も向上する

 もうひとつのセールスポイントであるプロパイロットについても、e-POWER同様「最新が最良」であることを確認できた。

 高速道路において渋滞時を含め、設定速度の範囲内で先行車両に追従してくれるとともに、道路の車線を認識して車両が車線の中央を維持するようステアリングをアシストしてくれる。

 そのため特に車線中央維持に関してドライバーが意識しないほど自然に、滑らかにステアリングをアシストしてくれる。

プロパイロット作動概念図

 e-POWERやプロパイロットといった、言わば飛び道具だけがキックスの美点ではない。

 ボディやサスペンションパーツ各部の剛性を高め、ダンパーを大径化し、バンプストップを安価なゴムから高価なウレタンに変更した。

 こういった、地味だが力を注ぐかどうかで、運転あるいは同乗時の満足度がまるで異なる基本的な煮詰めがきっちり行われていることが、路面状況や速度を問わずメリハリのある乗り心地でわかる。

 この日、都心は暑いうえにしつこく明けない梅雨のせいでジメジメと不快な天気だったのだが、小一時間キックスを走らせてたどり着いた水辺は、実に爽やかで過ごしやすかった。

 キックスはこういう場に気の合う仲間を乗せ、アウトドアグッズをいっぱいに積み込んで遊びにくるのにドンピシャのはず。

 ああ早くコロナのない元の世の中に戻るといいな!

次ページは : ■インテリジェントエマージェンシーブレーキほか先進安全装備も充実

最新号

ベストカー最新号

日産が前へ動き出す! 日産スクープ総力特集!|ベストカー 7月10日号

本日、ベストカー7月10日号発売!!日産伝統のスポーツモデルの最新情報、セダン特集などをお届け。さらにランクル300の生写真も独占入手!!

カタログ