■女性のお肌にも優しい空調など走りだけではないこだわり
前置きが長くなった。初めて見た新型レヴォーグは想像以上にシャープ。全長は4755mmとSUVのハリアー(4740mm)よりも大きいが、サイズ感を感じさせず、運転がしやすそうだ。
前から見るとアイコンとなるヘキサゴングリルからサイドのキャラクターラインにかけての力強い造形が安心感を生み、横から見ると前傾姿勢になっていて走りに期待感を抱かせる。
ステーションワゴンのキモと言えるリア回りはワイド感があって、サイズ以上に大きく見える。さすがはレオーネ、レガシィ、レヴォーグとステーションワゴンを作り続けてきたスバルだけに機能性を犠牲にせず、新鮮なイメージを作り上げている。
レヴォーグのセンターディスプレイは11.6インチ。私は大型化するモニターを焼きそばの特盛と思っていたが、実際にナビやエアコンをディスプレイで操作してみると使いやすい!
また縦型はスバル本社のある恵比寿から群馬製作所のある群馬の太田までルートを引いた時にも大きく見えて便利なんですよ、と技術者が話してくれたが納得だ。焼きそばの特盛上等だった。
私はSTIスポーツとノーマルを乗り比べた。STIスポーツはドライブモードセレクトで、加速フィールやステアリングの応答性を変えられるだけでなく、コンフォートにすればACの除湿が穏やかになり、女性にも優しい設定になるという。
こういううんちくは購入の際、奥さんを納得させるのに重要だ。スバルはそこまで計算しているのかわからないが、心憎い。
スポーツ+にすれば、明らかにクルマの反応がダイナミックになり、レスポンスがよくなる。サーキット初心者の私も、なぜか運転がうまくなったような気になり、スキール音が出るくらいのコーナリングをしてしまった。
大人げないが、ここでもむき出しの伊藤輝夫が出てしまった。いっぽうノーマルのほうは、レスポンスよりも乗り心地重視だが、一般道で乗るならこちらも自然でいいと思った。
【テリー伊藤の結論】
試乗は商談だと言ったが、私は真剣に新型レヴォーグが欲しくなった。試乗でのぼせたのかと思ったが、48時間後もその思いは消えない。
STIスポーツ、カラーはだんぜんクールグレーカーキがよくて込み込み約460万円。私の事務所は恵比寿にあり、スバル本社にほど近い。そしてショールームに展示されているレヴォーグが気になり、ソワソワと落ち着かない日々を送っている。
皆さん、新型レヴォーグ、相当いいですよ!
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