■柔らかさのなかに芯がある
試乗は一般道から高速道路にステージを移す。100km/hの高速域でも静粛性は保たれたまま。ジャズの音色が車内に心地よく残響する。小林さんの楽曲はどこまでも旅に出ていきたいような伸びやかなものが多い。まさにドライブ向き。
そんななか運転していた小林さんが気になった点があるという。
「本当に乗り心地がいいですよね。しっとりしていて、鞣された革のような雰囲気。スムースな表面を感じるし、縦揺れとかも少ないです」。
編集担当は事前の資料からタイヤの特性は充分知っていたのだが、今回はあえて小林さんにはなにも伝えていたなかった。小林さんの自然な言葉を伝えようという狙いは成功したようだ。
「レクサスのRXって初めて乗りましたし、正直女性が運転するには大きいと感じるクルマだと思うんです。でもこのタイヤは急にフラフラすることもないし、その逆にゴツゴツしている様子もないんです。静かだし、欲張りな人も満足しそう(笑)」。
アドバンdBだけにSUVサイズの完成度も言わずもがな。小林さんも全長4890mmのSUVをしっかり操り時折笑みもこぼれる。
「あー、わかりました。あの、なんて表現すべきか。”柔らかさのなかにも芯がある”というのがピッタリな言葉じゃないですか? 乗り心地も音も静かだけど、フラフラしていない。一本の芯が通っているんです。そういう人生歩みたいな。なんちゃって(笑)」。
■アドバンブランドの名に恥じない完成度
小林さんのインプレッションの精密さに自動車媒体の編集者もタジタジだが、最後に編集担当のインプレッションもお伝えしよう。個人的にアドバンdBの従来製品(V551)を愛車に装着していたことがある。
音質の静かさや快適性についてはV551でも満足していたのだが、V552ではそのハンドリングの上質さにも磨きがかかっていることはぜひお伝えしておきたい。
V551でステアリングからのインフォメーションがややダルに感じていたこともあったのだが、それは静粛性や乗り心地とのトレードオフの範囲としても受け入れられるレベルで大きな不満ではなかった。しかしV552は従来型よりもショルダーの角が立っている印象を受け、操舵感をグッと伝えてくれる印象が強くなった。
そして繰り返しになるが静音性の高さも大幅に向上しており、さらに近年の横浜ゴムのアイデンティティでもある「ウェットa」採用サイズが46サイズと安心感も高い。そして14インチから20インチのサイズ展開で軽自動車からSUV/ミニバンまでも網羅できるのも嬉しい。
アドバンdBは決してショーファードリブン専用ではない。このハンドリング、自らが味わないのはもったいない!!
【画像ギャラリー】美のなかに潜む力強さ・・・サックス奏者 小林香織が感じたアドバンdB V552(13枚)画像ギャラリー
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