2019年の東池袋で起こった痛ましい事故以来、現在も大きな問題となっているのがペダルの踏み間違いに起因する事故だ。2024年に入ってからも、福島県でドライバーがブレーキとアクセルを踏み間違えてコンビニに突っ込んだ事故や、奈良の東大寺での暴走事故などが起きている。そのため予防安全技術が大きな注目を集めている。今回はデータシステムの「アクセル見守り隊」などの後付け可能な商品をご紹介しよう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、データシステム、Adobe Stock(アイキャッチ画像=Cla78@Adobe Stock)
■老人だけでなく 全年齢層における事故が増えている
ここのところ高い頻度でニュースなどに取り上げられている「ブレーキペダルとアクセルの踏み間違いによる事故」。高齢者によるものが注目されがちだが、実は全年齢層で発生している。
警視庁が2023年に発表した資料によると、「全事故件数」のうち、29歳以下が19.1%、30代から50代まではそれぞれ10%前後となっている。高齢者以外でも一定の割合で事故が発生しているのだ。とはいえ、60代が16.7%とここから割合が大きくなり、一番多いのが70歳以上で29.7%となっている。
しかし、死亡重傷事故となると、60歳以上が7割を超える事態となっている。これは、高齢運転者が間違った操作をした時、運転行動の修正が出来ずに重大事故に繋がりやすいからと考えられている。
■国土交通省認定の「アクセル見守り隊」と「ペダルの見張り番II(オートバックス専売)」
万が一「アクセル」と「ブレーキ」を踏み間違えても急発進を防止してくれる、予防安全技術を用いた商品がデータシステムより発売中だ。
急発進防止装置「アクセル見守り隊」SAG297は、年々増加するアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故を未然に防ぐセーフティーアイテム。
アクセル信号を常時モニターして、停車中または徐行中(10km/h以下での前進・後退)にアクセルペダルが急激に踏み込まれると、アクセル信号を制御して急発進を防止してくれる。
アクセル信号の制御中、クルマはアイドリング状態となる。そのためクリープ現象により車両がゆっくり前進、または後退することになる。
突然のハプニングに慌てて正常な判断ができないパニック状態は、すべてのドライバーに起こり得る。ブレーキのつもりで踏んだペダルがアクセルだった場合、パニックに陥ってさらにアクセルを踏み込んでしまうケースもあり、重大事故につながりかねない。
本製品は、万が一アクセルとブレーキを踏み間違えても車両の急発進を防止するので、パニックを未然に防ぎ、冷静に正しい運転操作に戻れるようサポートしてくれる。
また姉妹製品として「オートバックス」専売品の「ペダルの見張り番II」AWD-01もラインナップされている。「アクセル見守り隊」と同等の商品内容となっている。
■後付け踏み間違い防止装置は各自治体の補助金対象に認定
国土交通省の性能認定を受けている後付け踏み間違い防止装置「アクセル見守り隊」、「ペダルの見張り番II(オートバックス専売)」について、各地の自治体において高齢者安全運転支援補助金の制度が実施されている。
「対歩行者衝突被害軽減ブレーキ」や「ペダル踏み間違い急発進等抑制装置」の搭載車、さらには「後付けのペダル踏み間違い急発進等抑制装置」の購入に対して補助金が交付されるのだ。
下記にて各自治体の補助金ホームページへのリンクをご紹介しています。
※補助対象、期間など詳細は、各々の自治体に直接お問合せください
コメント
コメントの使い方踏み間違いの表現は止めにしませんか? ブレ-キ踏んでる思い込みに!