身近な特装車「ボトルカー」が脱炭素! ダイドードリンコがCJPTの燃料電池トラックを初導入!!

身近な特装車「ボトルカー」が脱炭素! ダイドードリンコがCJPTの燃料電池トラックを初導入!!

 自販機を中心としたビジネスを展開しているダイドードリンコは、自販機の補充などを行なうボトルカーとしてCJPTの燃料電池トラックを初めて導入した。

 ボトルカーは街中でもよく見る「動く看板」で、カーボンニュートラルに向けた同社の取り組みをアピールするとともに、労働力が不足する環境下でも自販機網を維持できるようにスマート・オペレーション体制の構築に努めている。

文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/ダイドードリンコ株式会社・Commercial Japan Partnership Technologies株式会社

ダイドードリンコが燃料電池トラックを導入

身近な特装車「ボトルカー」が脱炭素! ダイドードリンコがCJPTの燃料電池トラックを初導入!!
ダイドードリンコが導入した「ボトルカー」架装の燃料電池トラック

 ダイドードリンコ(以下、ダイドー)は、2024年12月17日に、同社連結子会社のダイドービバレッジサービス株式会社福岡東営業所においてCJPTが企画する燃料電池(FC)トラックを導入したと発表した。

 CJPTはトヨタ自動車やいすゞ自動車などが参画し、2021年4月に立ち上げた Commercial Japan Partnership Technologies株式会社のことで、輸送業が抱える課題の解決やカーボンニュートラル社会の実現への貢献をめざしている。

 ダイドーは、自販機を中心としたビジネスを展開しており、企画開発からリサイクルまでの各段階で、自販機メーカーや製缶メーカー、リサイクル事業者と協同で、省エネや3R(リデュース(発生抑制)、リユース(再利用)、リサイクル(再資源化))の取り組みを積極的に推進している。

 自販機の補充などのオペレーションは、一般に「ボトルカー」と呼ばれるトラックで行なう(ほかに「ルートカー」や「ベンディングカー」などという呼び方もある)。

 自販機大国とされる日本では、ボトルカーは街中でよく見かける特装車で、飲料メーカーにとってその車体は「動く看板」でもある。それだけに「カーボンニュートラル」等、企業の取り組みを消費者にアピールする媒体ともなっている。

 ダイドーはルート担当者のトラックでハイブリッド化を進めるなど、環境負荷低減をめざした事業運営をしていきたが、この度、走行中のCO2排出ゼロを実現する燃料電池トラックを初めて導入した。

 今後、自販機のオペレーション業務などで燃料電池トラックを活用することで、脱炭素社会の実現と事業成長の両面に貢献することをめざして行く。

 同社は2030年のありたい姿を示す「グループミッション2030」の実現に向けた重要課題(マテリアリティ)を特定し、2030年までに自社排出のカーボンニュートラルを目指すほか、2050年までに自販機の電力消費による排出も含めた自販機ビジネスのカーボンニュートラルを目指すという「CO2排出削減目標」を定めている。

 車両における取り組みとしては、労働力が不足する環境においても、業界有数の自販機網を維持すべく、自販機のIoT化によりスマート・オペレーション体制の構築に努める。同時にルートの最適化により、オペレーションにおける二酸化炭素の排出量削減を実現するという。

【画像ギャラリー】ダイドーが導入した燃料電池トラックとカーボンニュートラルに向けた取り組み(5枚)画像ギャラリー

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