2006年から開催されている日本最大級のモータースポーツイベント「モータースポーツジャパン」が3月22日(土)・23日(日)の両日、横浜の山下ふ頭で開催された。
2021年からはJAFが主催者となっており、「親子で『見て』『聞いて』『触って』『体感する』モータースポーツ」をコンセプトに、幅広い層にモータースポーツの魅力を発信している。
主役はモータースポーツだが、「働くクルマ」も大挙登場し、バラエティ豊かな展示を楽しめた。
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
広大なオープンスペース、山下ふ頭を舞台に
「モータースポーツジャパン」というと東京・お台場のイメージが強いが、今回の開催場所は横浜市の山下ふ頭である。
カジノを含むIR=統合型リゾート施設の誘致が撤回され、現在新たな再開発案が検討されている山下ふ頭だが、日本でも指折りの観光地である「みなとみらい」や山下公園、元町、中華街などにほど近い広大なオープンスペースとあって、千客万来、まさに「モータースポーツジャパン」にはうってつけの会場である。
山下公園に係留保存されている氷川丸の近くから会場に向かうと、エントランスにはたくさんのヒストリックカーが居並び、雰囲気を盛り上げる。ご年配の方々が思い思いのクルマを取り囲んで談笑する姿がそこかしこで見られる。
「モータースポーツジャパン」と銘打ったイベントだけに、レース、ラリー、ドリフトなどの競技車両の展示やデモンストレーション走行、同乗試乗などのコンテンツが目白押しだが、ここはトラックを中心に見ていこう。
まず会場入り口付近の三菱自動車の出展がまず目をひいた。三菱ふそうのスーパーグレートをベースにした「三菱4WD登坂キット」と称する驚異の45度の登坂を体験するイベント車両だ。
最近はデリカ:D5やトライトンなどの4WD車で気を吐く三菱自動車だけに来場者の人気も上々で、体験試乗には長い列ができていた。

働くクルマコーナーの見どころは
次は「働くクルマ」コーナーをのぞいてみた。
いすゞ自動車の大型トラック「ギガ」と普通免許で運転できる「エルフミオ」がお出迎えだ。どちらも運転席に座ることができるので、親子連れに人気だった。
ギガは金色と黒色に塗り分けられたボディカラーがかなりド派手。いっぽうのエルフミオは一番人気だというペールブルーのカラーリングである。いずれもいすゞ首都圏のデモカーだそうだ。
「働くクルマ」コーナーには、神奈川県警第二機動隊のウニモグU4023高性能救助車も展示されていた。
ウニモグU4023は、道なき道を走破するメルセデス・ベンツのリアルオフローダーで、この高機動型のウニモグは神奈川県には2両配備されているという。