初めての「ペットテスト」の教訓
新型ボルボVNLはペット安全性試験に合格した。つまり、適切なハーネスとキャリアを装着することで、愛犬は飼い主と同じトラックに安全に乗ることができるという評価だ。
「長距離輸送用のVNLは、ドライバーの道路での生活を支援するために設計されています。ペット安全センターと直接協力し、私たちの選択が毛むくじゃらの『副操縦士』にとっても安全で快適な移動をサポートできることを確認しました」(サリバン氏)。
今回の安全性試験を通じて得られた教訓は次のようなものだという。
・ボルボVNLのアンカーポイントは、ペット安全センター認定のハーネス&キャリアを固定する互換性を持つ。強度試験も行なわれており、ペットとドライバーの保護に役立つ
・ボルボのパーキングクーラーは業界をリードしており、エンジンを切っても(アイドリングなしで)車内は最大8時間、快適な温度を維持することができる。これは極端な外気温でも動作し、ドライバーだけでなく、暑さに弱い犬にとっては非常に重要な機能だ
・職業ドライバーには、ペットを車内に残したまま一時的にトラックを離れなければならない状況が発生するが、ボルボのコネクテッドアプリは遠隔でキャブ内の温度を調整することができる
・VNLのメッシュベッドは、わずかな変更を加えることでペットにとっての安全なエリアとすることができる
なお、ペット安全センターはペットを伴う移動の際のヒントも共有しており、車内で愛犬の移動を適切に制限する方法や、必需品、休憩所や寒さへの備え、冬のドライブに役立つアドバイスなども公開している。
ペット同伴の「仕事」にはトラック業界も注目!?
ボルボとペット安全センターのコラボレーションは、2025年秋の米国トラック協会のカンファレンス&エキシビジョンで発表されている。
今回の安全性試験はその新たなフェーズを示すもので、2026年も継続する予定だ。最終的にはプロドライバー向けに、ペットを伴う安全な移動に関する共同ブランドやデジタルリソースを完成させることにしている。
トラック協会のカンファレンスで何故「犬」なのかと思うかもしれないが、ペットと一緒にできる仕事は多くない。愛犬と一緒に安全な旅ができるなら、トラックドライバーという職業の新たな魅力となる可能性を秘めている。
米国もトラックドライバーの人手不足に悩んでおり、その魅力を高めるためトラック業界もペットの安全性に注目しているようだ。
安全性がDNAに刻み込まれているというボルボは、自動車の安全性に関してはこれまでも先進的な取り組みをしてきたことで知られる。1959年に3点式シートベルトを発明した同社は、その設計をすべての自動車メーカーに無償で提供し、数百万人の命を救ったと評価されている。
北米市場では1996年に「ボルボVN」でフロントエアバッグを標準装備として導入したほか、高張力鋼キャブや電子姿勢制御システム(ESC)、自動911(緊急通報)システムなども北米で初めての展開した。
また、2025年にはサイドカーテン・エアバッグを標準化するなど、安全に対する積極的な取り組みは今も変わらない。ペットの安全性は、ボルボの伝統の新たな1ページとなりそうだ。
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