横浜市といすゞ自動車は、バッテリー交換式EV塵芥車(ごみ収集車)の実証実験を6月から開始した。いすゞが開発中の小型EVトラック用左右同時バッテリー交換ステーションを同市神奈川区に設置、これに対応するEV塵芥車2台を、市のごみ収集事業で実地運用する。
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
左右同時にEV高電圧バッテリーパックを交換!
この実証実験は、同市といすゞが2023年秋に締結した「横浜市内の商用車部門におけるカーボンニュートラルの実現に向けた連携協定」の一環として実施するもの。
いすゞが開発中の左右同時バッテリー交換ステーションは、航続距離が短く充電によるダウンタイムの長いEVの欠点を覆すアイディアだ。小型EVトラックが搭載する高電圧バッテリーパックを、全自動かつ短時間のうちに充電済みバッテリーパックへ交換することで、EVの1日当たり稼働時間を大幅に拡大するコンセプトである。
連携協定での左右同時バッテリー交換ステーションおよびEVトラックの実証実験は、今回が2例目となるが、ごみ収集事業での運用は初。1日の間にいくつかのルートで収集作業を行なう塵芥車特有の運行条件で、バッテリー交換式EVを供試することになる。
交換ステーションは、同市資源循環局神奈川事務所(神奈川区千若町)の構内に設置。実証車は2台で、主に神奈川区内の住居エリアにおいて家庭ごみを収集し、神奈川事務所近傍の中継拠点またはごみ焼却工場といった、通常の収集~排出ルートを運行する。運行エリアは一定期間後に変更し、走行環境の違いによる影響も検証する。
また、ドライバーに対しては、乗務前にEVおよび交換ステーションの取り扱いに関するレクチャーを行なうものの、特に専任者は選ばず、さまざまな職員に乗務してもらう方針としており、EV塵芥車への評価も幅広く集めたいという。実証期間は2028年3月までを予定している。

