トラックドライバーの強い味方になるか!? 荷主や元請の悪行を監視する「トラックGメン」出動!

トラックGメンの決意表明

 以下は、トラックGメン室の室長に任命された7月21日の辞令交付式における小熊弘明国交省自動車局貨物課長の決意表明である。

 「トラック運送業は我が国の経済と国民の暮らしを支え、平時のみならず、災害時においても緊急支援物資の輸送を行なう我が国の基幹的な産業であり、そこで働くトラックドライバーの皆様は、エッセンシャルワーカーです。

 一方、トラックドライバーは他産業と比較して長時間労働・低賃金の傾向にあり、担い手不足が深刻化していることから、その労働条件を改善し、魅力ある職場づくりを推進することが喫緊の課題です。

 『トラック荷主特別対策室(通称:トラックGメン室)』は、こうした課題に対処するため、荷主・元請事業者対策を強化するべく緊急に組織されたものであり、その使命の重さに、改めて身の引き締まる思いです。

 特に、ドライバーの働き方改革の観点から、来年度より時間外労働の上限規制の適用を目前に控えていますが、その円滑な施行のためにも、我々『トラックGメン』は、スピード感をもって取り組む必要があります。

 我々『トラックGメン』は、トラック事業者の皆様に寄り添い、その声を丁寧に聞き取るとともに、適正な取引を阻害する疑いのある荷主や元請事業者に対しては、貨物自動車運送事業法に基づく『働きかけ』や『要請』を集中的に行ない、最終的には『勧告・公表』まで行なうことにより、理解と協力を粘り強く求めてまいります。

 また、関係省庁や産業界と一層緊密に連携することで、荷主側の事情による長時間の荷待ちの削減や、ドライバーの賃金の原資となる運賃水準の適正化等を実現し、トラック運送業をより働きやすく、働きがいのある環境とすべく、全力で取り組んでまいります。

 全国 162 名の『トラックGメン』が一丸となって、その職責を果たすこと、それにより、持続可能な物流の実現を図ることをお誓い申し上げ、私の決意表明といたします。」

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