UDトラックスの小型トラック・カゼットがフルモデルチェンジ! 10年ぶりのエルフOEMで得た新しい顔とは!?

UDトラックスの小型トラック・カゼットがフルモデルチェンジ! 10年ぶりのエルフOEMで得た新しい顔とは!?

 UDトラックスは12月20日、小型トラック「カゼット」をフルモデルチェンジし、同日発売した。同社は2021年にいすゞグループ入りしており、新型カゼットも、今年3月にいすゞが一新したエルフのUDブランド車となる。
 
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/UDトラックス

大型車に強いメーカーの小型トラック商品

UDの新小型トラック・カゼットの標準キャブ・SGグレード。先代フォワードベースの現行型コンドルとは異なりながらも、UD車のイメージを追求したフロントフェイスだ
UDの新小型トラック・カゼットの標準キャブ・SGグレード。先代フォワードベースの現行型コンドルとは異なりながらも、UD車のイメージを追求したフロントフェイスだ

 UDトラックスの国内市場向け積載量2トン級の小型トラックは、1995年以降、エルフOEM車を自社ブランド(コンドル20/30/35)で取り扱うようになり、2014年9月以降はOEM調達先を三菱ふそうに変更、キャンターOEM車を「カゼット」という新ブランドで販売してきた。

 2021年4月にいすゞグループ入りした同社だが、カゼットは、前年に9代目となったキャンターに準じる形で21年夏に一新、取扱いを継続し、初代モデル発売から10年を経た今年、改めて新型エルフのOEMモデルへとフルモデルチェンジを迎えることになった。

 UDは伝統的に、大型トラックおよび大型セミトラクタが主力商品であり、小型トラック(後に中型トラックも)はラインナップを補完するアイテムに位置付けられてきた。そのため、歴代UD小トラの販売実績は決して多いものではなかったのだが、今回いすゞ傘下でのブランド維持が明らかになったことは、グループの戦略的な意図を感じるところでもある。

全車型がJH25基準達成または超過達成

 走りの面では、新AMT(機械式自動変速機)として9速デュアルクラッチトランスミッション・ISIM(アイシム)を採用したことが特徴だ。デュアルクラッチ機構によるトルク抜けのない変速操作に加えて、9速化によるギアレシオ幅の拡大とほぼ均等な段間比の設定により、優れた燃費性能とスムーズなドライバビリティを両立している。

 直噴ディーゼルエンジンは、排気量3.0リッターの4JZ1型で、メインの150PS仕様と高積載車型には175PS仕様も設定する。排ガス後処理は尿素SCRとDPD(ディーゼル・パティキュレート・ディフューザー)だ。

 ISIM車はもちろんMT車(5速または6速)を含めて、全車型が2025年度重量車燃費基準(JH25)の達成車となる。特に最も売れ筋の2トン積系は、アイドリングストップ&スタートシステム付ISIM車が+15%の超過達成車となっている。

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