欧州のEU理事会とEU議会は大型車の新しいCO2排出量規制で暫定合意した。欧州委員会が昨年提案した基準を両者が受け入れた形で、最終決定前ではあるが「2040年までに大型トラックの排出量を90%削減する」など、非常に厳しい規制が欧州の既定路線となった。
他に「eトレーラ」の定義の明確化や、排出量アセスメントの方法論などでも合意した。バイオ燃料・合成燃料の扱いなど争点は残っているものの、「ユーロ7」排ガス規制では自動車業界に譲歩した手前もあり、CO2規制が事実上の「ディーゼル車禁止令」となる可能性もある。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
表/欧州自動車工業会
写真/Daimler・Iveco・DAF・MAN・Scania・Renault・Volvo・フルロード編集部