車検切れなど、本来は公道を走行することができないクルマを一時的に走らせる場合に、市区町村などから貸し出される「仮ナンバー」。正式名称を「自動車臨時運行許可番号標」というが、こちら関しても一般的なナンバープレート同様、使われない数字がある?
「地域名」の横に記載されている「分類番号」は、頭の数字を見ることで、そのクルマの用途や種類を知ることができる。数字が「5」のいわゆる「5ナンバー」は、全長4700mm以下、全幅1700mm以下、全高2000mm以下かつ排気量2000cc以下の小型自動車であることを示している
プレートの色が黄色(事業用は黒字に黄色の文字)の軽自動車では「分類番号」のルールが普通車とは若干異なり、数字の頭が「4」または「6」は貨物自動車、「5」か「7」なら乗用自動車、「8」であれば特殊用途自動車という割り振りとなる(Nakano@Adobe Stock)
現在は3桁で表示される「分類番号」だが、かつては1桁や2桁であった時代も。3桁化されたのは「希望ナンバー」制度がスタートした1998年で、それ以前に登録された2桁ナンバーは今や貴重な存在。旧車市場ではプレミアがつくケースもあるとか
「・・-・1」など、「希望ナンバー」のなかでも特に人気の高い「抽選対象希望番号」となるナンバープレートでは、数字のみの「分類番号」ではその要望に応えきれなくなり、一部市域ではアルファベットが導入されている。ちなみにこれらの文字はルール上は英字ではなく「ローマ字」として扱われている
「ひらがな」全46文字のなかでも、「お」「し」「へ」「ん」の4文字はナンバープレートには使用されていない。他の文字との誤認や発音時の言い間違いなどを防ぐのがその理由だが、「し」に関しては縁起を担いでの気遣いである部分が大きい